JICA海外協力隊の世界日記

エクアドルの水事情

エクアドルの水事情・・その10

水道代は、普通一般家庭で6ドルから15ドルくらい。

コレが、ある日、100とか300とか、酷いケースだと1,000とか2,000ドルの請求が来ます。

使用者は驚いて、水道メーターが壊れてる!と連絡してきます。

それで、メーターの検査に行きます。日本ですと、どっか漏水してる・・・と、まず考えます。水道メータがおかしい、という苦情は、年に一、二件です。

が、エクアドルは、メーターが壊れてる、と、思うようです。

ま、実際、誤作動しているのも多いんですが・

(写真は給水管の掘削風景。掘削は大てい人力。機械は使いません。)

検査は検査用のメーターと直列につないで、20か40リットル通水して、メーター指針の差をチェックします。

古いメーターは、やはり誤作動も多く、新しいメーターと交換します。しかし、メーターが誤作動していても、多くても20%増しくらいで使用水量が10倍にもなりません

多くは、受水槽、トイレのタンクの水が止まっていない、受水槽、配管からの漏水、水道を出しっぱなしにしていた・・等の理由があるんです。

たまに・・ですが・・水道は止っているのに、メーターだけが自動で勝手に回ってるんだ!と聞かない人も・・・タマにですが・・います。

(写真は水道本管と給水管。ポリ管ですが、大ていは銅管使います。)

ともかく、メーターが悪い、と、なると、お客さんは、ホッとします。

“今まで⒛%、余分に払ってるんだから、返せ!”・・・というのは、まだ聞いたことがありません。

これらの家庭内配水設備を施工・補修する技術を持った業者が、なかなか居ません。

私達が行く前に、水道業者さんの方に漏水を見てもらってるケースも、まま、ありますが、大抵は、「漏水はない! メーターが壊れてる!」と言って帰るようで・・・す。

こうなると納得してもらうのが一苦労・・

管理区分はメーターまでが水道局、以降家庭内配管・機器は個人、と、日本と同じです。

ある程度一定の技術を持った指定工事店制度を導入できたら・・と、コレも言いますが、制度の違いもあってか、ナカナカ、です。

(写真は、ガラパゴスの海イグアナ)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ