Laugh&Health~サムサ、パフタ、ときどき医療~(浅川隊員は帰国しました。)

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浅川 真希乃
(東京都)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
保健師
派遣国
アジア
ウズベキスタン フェルガナ州クバ郡
一言メッセージ
キルギスとの国境近くの農村部で暮らしてます。生活や文化、そしてたまには健康の話などを徒然につづっていきたいと思います

 

看護学校で花嫁修業?

2017.09.14

活動

日本の、そして世界のみなさんこんにちは!

今日はウズベキスタンの看護教育について少し語りたいと思います。

私の任国ウズベキスタン共和国は日本と同じように7歳になる年に学校に入学します。
日本では小学校6年、中学校3年の義務教育ですが、
ウズベキスタンではマキタブと呼ばれる小中一貫校が9年間と
その後3年間の計12年が義務教育となります。

最後の3年間は日本の高等学校のように大学進学を目指すリツェーと、
専門職業教育を受けるカレッジに分かれます。

看護教育はこの3年間のカレッジで行われます。
ウズベキスタンの医療専門カレッジでは
看護学、助産学、薬学、歯科学のコースがあり、
一般教養科目とともにそれぞれの専門科目を学んでいます。

何度かこの看護学校の授業をのぞかせてもらったことがあるのですが、
びっくりしたのが、学生さんたちが座学の授業でも
白衣を着て、ナースキャップをかぶっていること。
学生時代から看護師としての自覚を育てるため、と先生はおっしゃっていました。

日本の看護教育と同じようにもちろん臨床実習もあります。
私の配属地域のクバ医療カレッジの学生さんたちは2年生から実習に出ていました。
日本ではある程度学内で看護技術を学習後に実習に出ますが、
ここではすべて現場で習います。
最初実習に来た学生さんたちは血圧計を触ったこともなくて右往左往。
でも、最後には自分で点滴までできるようになってその成長ぶりを頼もしく思いました。

この看護学コースを卒業すると一般看護師として診療所、病院などで勤務することができますが、
日本の制度とちょっと違うのが、この一般看護師が日本の臨床検査技師、理学療法士、養護教諭、保健師
などの仕事もカバーしているということです。
なので、多くは卒業後にそれぞれの専門分野をOJTを通して学びます。

日本では最近は看護教育は専門学校から大学教育へ移行してきています。
ウズベキスタンも同様で、この3年間の医療専門カレッジを卒業したあとに
看護大学へ進学し、さらに専門的なことを学ぶことも可能です。
この卒業生は高等看護師という資格となり、管理職として活躍している人が多いようです。

その他に3か月間の家族看護コースというコースがあります。
これは女性たちに家族が病気になった際にどう看護するか。
というものを教えるためのコースで、日本にもあったらいいなと思うのですが、
すごいのは注射の仕方や点滴の仕方まで教えるところです。
ウズベキスタンでは注射や点滴が多用される傾向にあり、
自宅でこれらの治療を受ける人も多くいます。
ドクターが処方した薬剤を薬局で購入し、
自宅に帰って自分の担当の巡回看護師か、近隣の看護師に注射をうってもらいます。
旧ソ連下の中央アジア諸国ではこうした医療行為が多く残っているそうです。
私としては副作用や感染、血管外漏出が心配なので、
なるべく診療所まで足を運んでほしいな~と思うのですが、
点滴のためだけに通院治療や入院治療が不要なのは患者さんにとっての負担は少ないのかもしれません。

そんなわけでこの3か月の家族看護コースの受講者はとても重宝されます。
これを持っていると結婚の申し込みも多いとか。。。
花嫁修業に看護コース、が最近のウズベキスタンのブームみたいです。



写真は診療所へ来た実習生に手洗いチェッカーを使用して手洗い指導をしているところです。

次回はウズベキスタンの結婚式のお話し。