JICA海外協力隊の世界日記

Laugh&Health~サムサ、パフタ、ときどき医療~

君の名は。

日本の、そして世界のみなさん、あけましておめでとうございます! 今日はウズベキスタン共和国の人々の名前について少しお話ししたいと思います。 ここ、ウズベキスタンに住んでいる人々の多くはムスリムです。 そのため、イスラム教にちなんだ名前が多いのですが、 それ以外にもウズベキスタン独特の名前があり、おもしろいと思ったのでご紹介します。 まずは名前の語尾。 女の子であれば、 ○○ホン ○○ボヌ ○○オイ 男の子であれば ○○ベック ○○ジョン とつけることができます。 これは日本の愛称に近く○○ちゃん、のような感じですがちょっと違います。 たとえばマディナちゃんという女の子がいます。 戸籍にのる名前はマディナでもいいし、親がボヌをつけた愛称で呼ばせたければマディナボヌまで戸籍にのせることもできます。 次に見つけた面白い名前たち シャカールホン(お砂糖ちゃん) アサールホン(はちみつちゃん) オシヨホン(アジアちゃん) 生まれた日をそのまま名前にしちゃうことも多々あります。 例えば ジュマベック(金曜日くん) ハイートボーイ(ハイートくん)  ※ハイートはウズベキスタンの祝日です さらにウズベキスタンには双子が多いのですが、 双子には必ず決まった名前をつけます。 女の子の双子には姉ファティマ、妹ズフラ 男の子の双子には兄ハッサン、弟フッサン ファティマ(姉)ーフッサン(弟)、ハッサン(兄)ーズフラ(妹)というパターンもありです。 さらに三つ子の場合、双子が二組生まれた場合まで名前が決まっています。 私がホームステイしていた家族は お母さんがファティマさん、(フッサン伯父さんがいます) とさらに娘さんたちが双子でファティマさんとズフラさんでした。 もう誰が誰かわかりませんでした。 写真はホームステイ先の姪っ子のファティマ(左)とズフラ(左)です。 さらにウズベキスタンの診療所で働いて、一番苦戦しているのが苗字です。 ウズベキスタンでは25年前にソ連から独立してから お祖父さんの名前を苗字とするようになりました。 例えばお祖父さんの名前がアブドゥルムタルだったら 男の子はアブドゥルムタレフ 女の子はアブドゥルムタレバ が苗字になります。 つまり世代によって苗字が異なるんです。 そこで困るのが、家族がお互いの苗字を知らないという事態が発生してくるのです。 おじいちゃんの名前をフルネームで教えてと言っても、苗字を知らないことが多い。 確かに自分の曽々祖父の名前は私も知らないので無理はないかなと思います。 しかし、診療所ではカルテが見つけられず結構困ることがあります。 日本のように家族で一つの苗字を共有するというのにも意味があったんだなとわかりました。 次回はウズベキスタンの巡回看護師のお仕事についてお伝えしたいと思います。

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