2018/06/28 Thu
文化 生活
自然の植物から作られたお薬
皆さんこんにちは!
今日は、自然の植物を使ったお薬についてのお話をご紹介します♪
ある日同僚が、植物を使ったお薬を買いに行くというので
同行させてもらいました。
私の配属先から歩いて30分程度の場所。
看板もなく一般のお宅でした。
お庭では、森の中から採ってきたという薬草の葉っぱをもぎ取る作業中。
そちらにいたのがメディカルハーバリストのセオデラさんと娘さんのローズさん。
メディカルハーブとは、薬草・香草(ハーブ)などの植物の力で
疾患や症状を改善する自然療法のことを言います。
メディカルハーバリストとは、メディカルハーブの専門的な知識を持ち
ハーブを調合したり患者さんに処方する人のことを言います。
セオデラさんに失礼ながら年齢を尋ねると
90歳は超えているよ、多分96か97歳かな~、との回答!
(ケニアでは年齢が曖昧なことが多々あります)
ケニアの平均寿命は60歳代なので長寿ですね!!
メディカルハーブは学校に行って習ったわけではなく
ご両親から教わったとのこと。
セオデラさんが若い頃の人々は、何か健康に不調があると
おばあちゃんやお母さんが外に行って薬草を摘んできて
薬を作って使っていたそうです!
きっと日本もそうだったんでしょうね。
しかし時代の変化とともに、ケニアの田舎街にも診療所ができ
現代の医療サービスと薬剤が処方されるようになりました。
しかし今になっても
自然のものでつくられた薬を使いたい人や
病院で手術が必要と言われたけど絶対に嫌だ!
(ケニアは注射や手術を日本人以上に怖がる印象です)
という患者さんが訪ねてくるようです。
同僚と私が話を聞いているときにも、
足の関節が痛いという高齢の方や
高血圧に悩む妊婦さんが訪ねてきていました!
対応している疾患については
ガン、糖尿病、高血圧、心疾患、関節炎、流産、排泄障害、皮膚炎、マラリアなどなど。
多くの疾患を網羅しているようです。
同僚は自分の症状を伝え、数種類のハーブが混ざったお薬をもらっていました!
写真は、同僚がもらったハーブを撮らせてもらったもの。
このハーブをお湯に溶かして飲むようです。
病院での治療やお薬だけでなく
昔から伝わる知恵と自然の恵みを使った健康法も
この地域で受け継がれていく大切なものなんだな~と温かい気持ちになりました☆
SHARE