ぐあぐあ日記enエクアドル

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粟島 実穂
(愛知県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
幼児教育
派遣国
中南米
エクアドル ピチンチャ県キト市
一言メッセージ
愛知県瀬戸市の公立保育園の保育士です。そこで出会った南米出身のこどもたちの存在がきっかけとなり、現在はエクアドルの首都キト市内の幼児センターで活動中です^^

 

幼児教育に対する互いの価値観③計画と時間配分

2018.09.03

活動

¡Hola! こんにちは^^

今回は、前回の「②食事」に続き、幼児センターでの③計画と時間配分についてです。前回の記事でも少し触れたのですが、私が巡回しているセンターには「時間割」があります。

4歳児クラスのある日の流れを簡単にご紹介すると、

8:00~8:30 登園・朝の受け入れ

8:30~9:00 挨拶

9:00~9:30 粘土遊び

9:30~10:00 朝のおやつ(ジュース・フルーツ・パンなど)

10:00~10:30 静かな遊び(パズルなど)

10:30~11:00 音楽・身体表現(遊戯室のような広い場所で遊ぶ)

11:00~11:30 休憩(戸外遊び)

11:30~12:00 砂場

12:15~12:30 準備

12:30~13:15 給食、その後午睡

細かくないですか!?それでなくても、時間に正確ではないエクアドルの皆さんが(すみません笑)この小学校の時間割のようなスケジュールを把握し実行していけるのか・・・そもそも、こんなに細切れのスケジュールなのに、何故センターに時計がないのか。と言うよりも、3歳や4歳のこどもたちにここまで細切れな時間配分にして、場所や遊び、活動内容を変えていく必要があるのか。ずっと思い悩みながらも、幼児センターでの巡回を続けて、観察してきました^^;

その結果、やっぱりこの30分ごとの時間配分は守られていないこと、だから、例えばすごく丁寧に塗り絵をしていた子が「何してるの?早く!」と急がされてしまうような現状が生まれていることがわかりました。時間がなくても、せめて「綺麗に塗れたね」って言ってあげたいですよね。そして、よく先生たちが「エクアドルの子は、日本の子より落ち着きがないでしょ?」と言うのですが、それはこの細切れのスケジュールと、先生たちが事前に1日の流れや次の活動などをこどもたちに伝えていないため、こどもたちが【見通し】を持って行動することができていないために起こっている慌ただしさからきていると感じました。

ちなみに、日本で私が勤めていた保育園の一日の流れは、

7:15~ 順次登園、室内で自由遊び

8:30~ 戸外遊び

9:30~ 朝集会(みんなで体操など)

10:00~11:00 主活動(その日のねらいをもとに制作や運動遊びなど)その後、自由遊び

11:30~ 給食準備、給食

12:30~ 給食片付け

13:00~ 自由遊び

でした。こちらのデイリー(時間割)のように、30分ごとに様々な活動をするのではなく、その日のメインの活動を、こどもたちが集中できる時間帯に行っています。その他は、室内や戸外での自由遊びですが、「①自由遊び」の記事でも述べたように、こちらの自由遊びとは環境設定も先生たちの援助方法も異なります。

さて、ではどうしたら良いのか・・・。

30分ごとの時間割では、遊びだって活動だって十分にできないよ。

時計がないし、事前に次の動きを伝えないと、こどもたちも見通しが持てないよ。

30分しかない活動時間の中で、活動に必要な物をその時に準備していては駄目だと思うよ。

事前に必要な物を準備しておくのも「環境設定」だよ・・・。

伝えたいことは沢山あるし、たまには意を決して言ってみたりもしましたが、「No hay problema(問題ないよ)」と言われてしまったり・・・あなた達に問題がなかったとしても、私はこどもたちにとって良くないと思ってるのに・・・とまた葛藤する日々。

でも、私はやっぱりこどもたちの「心の成長」を一番大切にしたい!「教育的活動」だけが大切なのではなくて、色々な遊びや活動、一つ一つの経験を通して、こどもたちが何を感じるのかが大切だと思うので、そういう活動の進め方を自分が実際に行って紹介していくことが大切なのかなと思っています。こどもたちを惹きつける「導入」の仕方や、スムーズに活動を楽しめるための準備、こどもたちの発見や楽しい気持ちに共感するような援助の仕方などは、「公開授業」のような形で定期的に行っていくことで、こちらの先生たちにも「何か」を感じてもらえたらと思っています。そして私が活動をする時は、十分に楽しむことと、準備から片付けまでが活動だと思っているので、幼児クラスなら「45分」は活動時間をもらって行おうと思っています!

時間の感覚や、決められた「時間割」を根本から改善していくことはなかなか難しいこと。けれど、こどもたちにとって楽しいことを沢山一緒に楽しむことで、こちらの先生たちにも「こんな活動の展開の仕方もあるんだな」と思ってもらえるようにしていきたいと思っています!「先生が笑顔なら、こどもたちも笑顔になる」「先生が楽しむことで、こどもたちももっと楽しい」を実践しながら、こちらの先生たちとも「楽しい!」やこどもの成長の喜びを共有しながら、巻き込んでいきたいなと思っています!^^

今回はこの辺りで・・・。

3回に渡って投稿させてもらった、私の活動の中で今気になっていること。文章を考えながら、自分の考えや気持ちを少し整理することができました。長文を読んでくださった皆さん、ありがとうございます。まだまだ、気持ちや方向性がまとまっていない所がありますし、各センターを巡回しているので状況に応じてやることが変わってきます。リズム遊びや絵本の読み聞かせ、日本の活動紹介など、できる時にできることをしてきたつもりですが、「活動内容に統一性がないな」と思ったこともあります。けれど、どの活動も「こどもたちにとって楽しいこと」を大切にしてきました。言い換えるならば、私は「情操教育」の部分を発信していきたいんだ!と改めて最近気づくことができて、自分の中に一本柱ができたような気がします。自由遊びも食事も活動も、先生とのあたたかい触れ合いも、全てがこどもたちにとっては心の成長につながるものです。

もうすぐ活動も折り返し地点。今まで大切にしてきたことを、これからも大切にしながら進んでいきます^^

次回は、エクアドルの観光名所「ガラパゴス諸島」についてご紹介したいと思います!日本から友達が遊びに来てくれて一緒に行った、とっても楽しかったガラパゴスでの旅行記です!^^♪