日々是好日@ウルグアイ

RSS

馬場 由美子
(東京都)

ボランティア/職種
シニア海外ボランティア
編集
派遣国
中南米
ウルグアイ モンテビデオ市
一言メッセージ
新聞記者の経験を活かし、ウルグアイで暮らす日系人の移住史を制作中です。日本最遠の地を身近に感じてください。

 

日系1世の手作りワイン

2018.05.29

 南半球のウルグアイ、5月は日本の11月にあたり、晩秋という感じでしょうか。ある日曜日、移住史編集委員会の田中忠委員長がピリアポリスの別荘に招いてくださいました。首都モンテビデオから東に約100キロ、海のようなラプラタ河沿いにあるこぢんまりとしたリゾート地に、委員の皆さんとお邪魔しました。

 田中さんは1962年にアルゼンチンに移住後、68年にウルグアイに転住した日系1世です。ウルグアイ人からふるまわれた自家製ワインのおいしさに感動し、自分も挑戦するようになったとか。写真は今年仕込んだばかりのワインです。舌にのせると渋みと酸味がガツンときました。「生後50日、まだ赤ん坊だからね」と笑う田中さん。1年ほどねかすとまろやかさが増すそうです。コップで飲むのが「家飲み」な感じで、また良きかな。

 ブドウが色づく3月ごろから仕込みが始まります。ブドウの実をつぶし、果汁をタンクに入れ、砂糖を入れて発酵を促すのだそうです。敷地内の「作業小屋」に備え付けられたタンクや棚も「手作り」感にあふれ、田中さんの「ワイン愛」が伝わってきました。

 この日のランチはもちろんアサード(Asado=焼肉)です。釜でじっくりローストした牛肉やソーセージは、肉汁がじゅわっとあふれる焼き上がり。付け合わせのジャガイモやサツマイモもほくほくとろとろで、大満足の一皿でした。心地よい秋風が吹き抜ける中、委員会のメンバーと語り合い、笑い合い、大いに鋭気を養えた一日でした。

 様々な理由からウルグアイで生きることを決め、移住してきた日系1世の皆さん。ウルグアイで初となる日系社会の移住史は、日本の文化を維持しつつ、ウルグアイの文化も取り入れて、たくましく生きてきた日本人とその子孫の人生を記録するのが目的です。取材、執筆、制作などを担当する身として、改めて気合が入りました。