JICA海外協力隊の世界日記

での、ベナンに生きる。

活動について


【配属先の保健センターの写真】

Bonsoir!

あざいあっとん!
(現地語:フォン語で 久しぶり!という意味。)

直訳すると、「三日ぶりだね!」。
返事としての決まり文句は どっぽじぇっじ! と言います。
こちらも直訳すると「いやいや、もう一日ぶりだよ!」という意味。

私の任地では、そういったキャッチボールをしては毎日楽しそうに笑っています。

【主に活動している予防接種部門の同僚(ちょっと顔を出さないだけですごく心配してくれます)】


久しぶりの投稿となってしまいましたが、今回やっと活動の話をします。


私は助産師隊員として、9村と管轄する区レベルの保健センターに配属され、予防接種や母親学級の補助、栄養改善に向けた啓発等を主な活動としています。


活動要請としては配属先の保健センターの業務改善・母親学級の補佐等が求められていましたが、地域に配属されて半年が経過した段階で、私は


「低栄養体重児のフォローシステムの構築」に着目した活動を計画し、進めていくことにしました。


私の配属された保健センターでは週に3回、定期予防接種が行われていますが、日本でいうところの1カ月乳児検診は一切ありません。

私が来る前までは体重測定すらされていない状況でした。

そこでまずはスタッフに説明し、定期予防接種のタイミングで体重計測を開始したのですが、1回の予防接種に1~2件は低体重の乳児が見つかることがわかりました。

また、出張ワクチンに地域に出た際も11カ月で5キロしか体重のないガリガリの赤ちゃんも見つけ保健センタースタッフと相談し病院に搬送するといった例もありました。

日本の環境であればそういった家庭があったなら継続して家庭訪問でフォローしていくことが望まれると思うのですが・・・

スタッフも足りておらず、要フォロー児のピックアップもできていないのが現状です。

しかし、仮に保健センター以外の職種と協力できれば、

本当に治療が必要な家庭を絞り家庭訪問実施や健康教育等のその後の支援ができる可能性もあります。

そのため「低栄養体重児のフォローシステムの構築・フォローチームの結成」を目標にと挙げ、まずは予防接種部門の環境・体制の改善と、多職種との連携を活動計画の基盤とすることにしました。


今だフォローチームの結成は途中段階ですが、

カウンターパートの助産師・看護師、看護師長らは意見に賛成してくれていて、

保健センターの助産師に協力を得て月に1回、現地語で要フォローの低栄養体重児を母親を対象とした母親教室・栄養・離乳食教室を行っています。

以上が1年経つまでの私の大まかな活動です。

一見順調に活動が進んでいるように書きましたが、もちろん悩みも尽きません。

そちらについては、長くなるのでまた次回。

【母親教室を行っているカウンターパートの助産師。ノートにメモを取っているママもいて、微力ながらにやる意味を感じれました。】

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ