JICA海外協力隊の世界日記

It is Mozambique!

公共事業の難しさ

私の配属先は、市役所のインフラ課です。

自分に専門知識が無いために頻度は高くありませんが、公共工事の下見調査に同行することがあります。

今回は、上掲の道を道路にする工事の現場に行きました。

雨が降れば通行不可能になる砂の曲がりくねった道を、人と自動車が通行し易い道路にするためには、

家や畑、個人所有のマンゴーの木等を倒さなければなりません。

しかし、政府や自治体には補償するためのお金がありません。

議論はまとまらず、結論は出ませんでした。

村人個人からすれば、貧しい生活の中で、公共のために自分が犠牲になることはできない。

同僚(政府側)は、病院への唯一の道であり、また海まで続くこの道を整備すれば、漁も盛んなこの村全体としては収入向上が見込めるため、

村人が目前のお金欲しさにわがままを言っていると感じている。

村全体、引いてはナカラの発展のためには、個人は犠牲になるべきか。

私も同僚たちと一緒に、どうすべきか考えていきたいと思います。

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