JICA海外協力隊の世界日記

フィリピン民間連携・滞在記録

#3【活動】赴任から3ヶ月間

[Photo: 学生との対話]

Naimbag nga Rabii(こんばんは)♪ 福田です。

5月末の赴任時がちょうどフィリピンの大学の卒業シーズンでした。

卒業式に合わせて4年生に向けてセミナーがいくつかあったので、混ぜてもらい、卒業時のICT技術レベルについて簡単に調査をしました。また、日本を含め海外での就職に興味がある学生には、個別でインタビューも実施させてもらいました。口頭で確認した程度ですが、プログラミング能力やICT基礎知識は実践的であり、高いように感じています。

日本のエンジニアにはおなじみの、IPA(情報処理推進機構)情報処理試験が、フィリピンでも実施されています。

情報処理試験は、ITスキル標準をもとに情報処理に関して必要な知識及び技能を問う、日本の国家試験です。アジア諸国のIT人材育成を目的として、IPAの協力のもとアジア共通統一試験としてフィリピン、ベトナム、タイなどを含むアジア7カ国で実施されているそうです。

私は「応用情報処理技術者」を取得しているのですが、同様に試験を受けている人たちがいて、試験の難易度や取り組み方について話が弾み、とても盛り上がりました。情報処理の専門用語は、ほとんどが英語なのでとても助けられています。

【Photo: 外部セミナー】
6月下旬から土日全5日間の計40時間、大学近隣の施設関係者に行われた有料セミナーに、一応講師として参加しました。

こちらのクラスは、
チームでPHPとHTML、CSS(※プログラミングの言語名です)を活用してWebサイトを制作します。最初にランダムにチームを構成するのですが、最初の意気込みとチーム名を発表するプレゼンや、完成品講評会など、内容にメリハリがあってとても面白かったです。

結構なページ数を作るので(チームによっては15ページ)完成度はかなり低いのですが、まったく書き方がわからない初心者の状況から、5日間でさくさく操作できるようになっていました。

講師陣は、休日手当が出るので両日参加の人は連日勤務となり、3週間もお休みがありませんでした。出席者も平日は勤務されているので同様ですが、大学という施設柄なのでしょうか、とても勤勉な方々ばかりです。

【Photo: 日比合同 Skype意見交流会
所属先の会社に協力してもらい、日本とスカイプで繋いで、意見交流会を実施しました日本の企業関係者から学生がたくさん質問をいただいて、また学生からも活発に質問が出て、終始笑顔の絶えない雰囲気で、とても実りある交流会になったと思います。1時間ほどでしたが、情報学部の同僚にも大変喜んでいただけました。

民間連携ボランティアの利点を活かして、企業タイアップ企画を積極的に実施し、学生の意識向上やスキルアップへのモチベーションに繋げていきたいと考えています。

フィリピン・コンピュータ技術
福田 恵己

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