古田賢二のネパール大好き日記 (古田隊員は帰国しました。)

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古田 賢二
(埼玉県)

ボランティア/職種
シニア海外ボランティア
食品衛生
派遣国
アジア
ネパール カトマンズ郡 ババルマハール
一言メッセージ
目標は食の安全・安心の向上です。職場は34年前協力隊で活動した所と同じで、運命的な出会いを感じています。

 

JOCVとのコラボによるジャム製造実習

2016.06.14

活動

ネパールの西部地域で活動するJOCVと共同して、2か所でジャムの製造実習を行いました。

ネパールの気候は、標高により亜熱帯から温帯、寒帯へと変化に富んでおり、植生も多様です。そのため、熱帯果実から中寒冷帯の果実まで、実に豊かな実りを享受することができます。今6月、果物屋の店先には、ライチ、マンゴ、パパイヤ、パイナップル、バナナ、リンゴ、スイカ、ザクロ、スモモ、桃、リンゴ、みかんなどが並んでいます。特に今年は、リッチ、スモモ、桃が豊作なようです。

農家の庭先でたわわに実る果実も、傷や虫食われなど傷んだものが多く、出荷できるものは僅かです。また、果実は一斉に収穫期を迎えるため、市場に溢れ価格が下落します。その結果、旬の時期を迎える頃に村に行くと、収穫されないで朽ちてしまっているスモモや桃を多く見かけます。こうした状況を踏まえて、今回のジャムの製造実習は、果実の有効利用を図るため農家に加工を体得してもらうこと、できるだけ現地にある材料や器具を使うこと、美味しい商品価値のある製品を作ることを目標にしました。

ジャム実習inバンディプール

6月5日、いざ出発と思いきやバケツをひっくり返したような雨が降り始め、30分間出発を遅らせました。目的地は、バンディプールのバザールから徒歩約1時間半、山合の村で、農業や養蜂を営むラン・マヤ・ラムさんの自宅です。ここをお借りして、近隣の農家等に桃ジャムの加工実習を行います。施設には、熱源のガス、鍋、包丁、トング等の調理器具は揃っていましたが、給水設備がないため果実の洗浄には雨水と給水所から運んできた水を利用しました。参加者に自己紹介を行い、加工手順を説明した後、私がカトマンズで作った自家製のジャムを味見してもらってから実習を開始しました。実習は、10時から1時まで約3時間所要しました。

最後に、完成したジャムをパンに塗って参加者に試食してもらうと、とても美味しいと好評でした。

ジャム実習inムディクワ

6月7日、クスマのバザールから徒歩約1時間半、渓谷を挟んだ対岸にある村ムディクワで、ロプシーキャンディー等の製造を営むタネスウッド・ブショワールさんの施設を借りて、近隣の農家とこの地域で活動しているアメリカンピースコーの青年に、プラムジャムの加工実習を行いました。利用した施設には、鍋、包丁、トング等の調理器具、給水設備はありましたが、熱源のガスがなく加熱調理には薪を使用しました。参加者に加工手順を説明し、自己紹介を行った後、カトマンズから持参した自家製のジャムの味見をしてもらいました。実習は、1230分から3時まで約2時間半かかりました。

参加者に完成したジャムをパンに塗って試食してもらうと、みんな美味しいと言って喜んでくれました。

今回の実施結果を踏まえて

ムディクワでは、熱源が薪であるため燻煙臭がジャムに移行することが心配されましたが、問題はありませんでした。今回はガラス瓶と金属製の蓋を用いたので、十分な加熱殺菌を行うことができましたが、山間部では運搬時の破損等を考慮すると、プラスチック製の容器の利用を検討する必要があると思いました。しかし、プラスチック製の容器では、十分な加熱殺菌ができないため、腐敗を防ぐためには適正な量の保存料を添加する必要があると思いました。