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９月３・４日、ＪＩＣＡネパールボランティア隊員総会が開催されました。

１日目は、恒例のドミトリーの大掃除です。ドミトリーでは、本年４月に発生したネパール大地震で壁や柱にヒビや亀裂が生じたり、屋上の給水タンクが落下したり、外壁のコンクリートが剥がれたりする被害がありましたが、７月末にようやく修理が完了し元の状態に戻りました。大掃除は、１階のキッチン、ミーティングルーム、トイレ・シャワー室、２階のコンピュータ室、ビラミー（病人）部屋、女子部屋、３階の男子部屋など、すべての部屋の片づけ、床、窓、壁の掃除を徹底して行いました。帰国した隊員が残していった衣類、トレッキング用品などが寄贈されており、欲しい人は寄付金を払って持ち帰ることができます。私は、自宅の電気スタンドが壊れていたので代わりを見つけることができました。午後は、レクレーション大会です。風船運びゲーム、新聞紙裏返しゲーム、フットサルの３つの種目を行いました。風船運びゲームは、６～７人が１列に並んで人と人との間に風船を挟み、落とさないようにゴールまで運んでいきます。我がＡ２（血液型Ａの次男次女チーム）は６チーム中４位でした。新聞紙裏返しゲームは、広げた新聞紙の上に２～４人のメンバーが乗ったままの状態で新聞紙を裏返しにするゲームです。新聞紙から足が外れたり新聞紙を破いたりすると失格です。男女別に行います。残念ながら我がチームは男女ともに失格になりました。最後はフットサルです。男性、女性、シニアも一緒になりコ―トの中で死闘を繰り広げました。我がチームはＡ１チーム（血液型Ａの長男長女チーム）との対戦でした。５分間の試合時間の前半は４－０と優勢でしたが終盤に追い上げられ４－６で惜敗しました。

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【写真は清水ＪＩＣＡネパール所長】

翌日４日は、午前にＪＩＣＡ主催の安全対策連絡会と自治会議案の審議、午後に震災復興に関する講演と討論会のプログラムでした。清水ＪＩＣＡネパール所長の講話に、ネパール大震災でネパール人の互助が見られ復興へ向けての明るい材料であったとの話がありました。安全対策連絡会は、大使館から講師を招いて憲法草案への抗議活動など最近のネパールの治安状況、ＪＩＣＡ担当者から緊急時の避難対応等についての話がありました。ネパールでは、新憲法草案に盛られた州の線引きに反対するマデシー、タルーなどの少数民族の抗議活動がインド国境のタライ地区で活発化しており、警察とデモ隊双方に死者が出たり、無期限のゼネストが行われたりしています。私は、今月末にビルガンジーを含むタライ地域への出張を計画していましたが、治安状況が悪化しており計画を変更せざるを得ない状況であることが分かりました。自治会総会第１部は、自治会規約の改定、ドミトリー運営規約の改定、会計報告、新役員選出等の議案審議です。時間がかからないよう、予め会員に内容を周知して質問を募るなど事前の準備が功を奏し、審議は予定時間内にスムーズに進行し承認を得ることができました。午前の最後に、青年海外協力隊ネパール会（ＪＩＣＡボランティアのＯＶ会）の田中浩平会長からの総会祝辞及びネパール震災復興支援チーム設立案内と協力依頼についてのメッセージの紹介がありました。

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休憩を挟んで第２部の講演、討論会の司会進行を私が担当しました。最初に、在ネパール日本大使館小川大使より講演をいただきました。地震発災時からの大使館の対応、日本の復興支援、現在の復興状況、最近の治安情勢など約50分にわたる講演は、具体的かつ詳細でとても分かりやすい内容でした。大使は、地震発生に際して、出張先の東ネパールから夜を徹して車でカトマンズに戻ってこられ、陣頭指揮にあたられるなど当時の様子をご披露いただきました。続いて、ラブグリーンジャパンの相川代表から「被災地緊急支援活動及び復興支援活動計画に関する」講演をいただきました。ラブグリーンジャパンは、1991年にネパールの環境保全、森林回復を目的として設立されたＮＧＯです。相川さんから、ネパール大地震の発災に際して、日本での募金活動を開始するとともにカブレ郡の村を支援する物資を手配し、迅速に支援活動を開始された様子を語っていただきました。講演に続いて、隊員の地震と通常活動に関する発表と意見交換を行いました。ネパール大地震の発災時における私たちの活動を振り返り情報を共有して、これからの活動に繋げていきたいとの思いから、隊員自身による発表と意見交換会を計画しました。限られた時間でしたが、日本政府、ＪＩＣＡ、ＮＧＯの活動を学び、他のボランティアの活動状況や思いを聞き、自らの疑問や悩みを語り合う機会を得ることができました。