JICA海外協力隊の世界日記

赤道直下滞在記

これからエクアドルで活動します

2016年1月に27年度3次隊としてエクアドルに到着しました。これから日本から遠く離れた赤道直下の国、エクアドルで活動します。その活動を今後発信していきます。

エクアドルはその名のとおり赤道直下の国です(スペイン語で「赤道」を「エクアドル」と言います)。国を南北に縦断するかたちでアンデス山脈が走っており、大きく4つの地域に分かれます。アンデス山脈西側の太平洋に面した「コスタ」(海岸という意味)、アンデス山脈の高地にあたる「シエラ」(山という意味)、アンデス山脈の東側でアマゾン川の上流にあたる「オリエンテ」(東側という意味。別名アマソニア)、そして太平洋に浮かぶ「ガラパゴス」(ガラパゴス諸島)です。

今は首都のキトからバスで2時間半ほどの距離にあるオタバロという町でスペイン語の研修を受けています。今後の活動のために会話の実践に注力しており、研修期間中にきちんとコミュニケーションがとれるようになるよう、他の隊員たちと共にがんばっています。

上の写真は、このオタバロ市があるインバブーラ県の名前の由来である、インバブーラ山です。インバブーラ山には、自然にできたハートの形をした場所があります(山の右側)。これを地元の人は「インバブーラのハート」と呼んでいます。

研修を受けているオタバロの町は2,500mを超える高地にあります。高地なので、赤道直下ですがそれほど暑くはなく日本の初夏くらいの温暖な陽気です。またインディヘナの人たちが多く住んでいます。町を歩くと民族衣装を身に着けた人を多く見かけます。町にはスーパーもありますが、食品は市場にもたくさん並んでおり、多くの町の人が利用しています。南国だけあり、特にフルーツの豊富さには驚かされました。

また、町の中の壁に色々な絵が描かれているのもよく見かけます。インディヘナの人や生活、動物などを描いたものもありますが、メッセージを持つ絵もあります。

上の写真は学校の外壁に描かれたものです。「ストリートチルドレンがいることを忘れないで」というメッセージです。地元の方に聞いたところ、今ではストリートチルドレンをオタバロの街中で見ることはまずありませんが、以前は大きな問題だったとのことです。この壁には世界平和や麻薬、児童労働などの問題を訴える絵が描かれています。

抱えている問題はその国や地域で様々だと思いますが、今後の活動を通じて、この国がより良くなるよう、少しでも多くの貢献をしたいと思っています。

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