JICA海外協力隊の世界日記

赤道直下滞在記

地震からの復興に向けて

ご記憶の方もいらっしゃるかと思いますが、4月16日(日本時間4月17日)にエクアドル西部の太平洋沿岸地域を震源に、マグニチュード7.8の大地震が発生し、661名の方が犠牲となりました。

私の住むマナビ県カルセタ市も大きな被害を受け、市役所や町のシンボルの時計塔をはじめとする多くの建物が倒壊し、11名の方が犠牲となりました。地震発生から3カ月近くが経ち、被災した建物の多くは撤去されましたが、まだ危険な建物の撤去作業が続いています。また、多くの被災された方々が避難所で生活しています。(上の写真は町のシンボルだった時計塔)

私は地震発生時、会議に参加するため首都のキトにいたため、大きな揺れを感じたものの無事でした。活動先の会社も被害はありましたが深刻なものではないことがわかり、任地に戻り活動を再開しました。しかし、住んでいたアパートが被害を受けたため、転居せざるを得ませんでした。他の隊員も無事でしたが、5名いたマナビ県の隊員のうち2名は活動拠点の被害が大きく、任地変更を余儀なくされました。
私たちマナビ県で活動していた隊員は、本来の活動とは別に被災された方への支援ができないかと考え、募金活動を行い、これまでに食料や文具などを活動している地区の方々に贈ってきました。わずかな支援かもしれませんが、被災者の方に喜んで頂けました。今後も寄付頂いたお金で、できる限りの支援を行う予定です。(上の写真は寄付で購入したボールペンと避難所での配布の様子。寄付については、以下をご覧ください)

被災地では、まだ復旧活動が続いている状況ですが、今後は復興への活動が本格化します。私もマナビ県の産業振興・復興に貢献できるよう、残りの活動期間でできる限りのことをしたいと思っています。
日本も大きな地震をいくつも経験していますが、皆さまご存知のとおり、復興には継続した支援が必要不可欠です。
今後、JICAボランティアについてもエクアドルの復興支援に関連した募集があるかと思います。私たち隊員の一人の活動期間は限られていますが、交代で活動することで多くの方に長期間の支援を行うことができます。(上の写真はカルセタ市の避難所とそこで被災者の方にマッサージをする理学療法士の隊員)
日本の被災地への支援同様、エクアドルについても継続してご支援を賜りますようお願い致します。また、震災以外にも支援が必要な方が世界にはまだ多くいらっしゃいます。引き続きJICAボランティア活動へのご支援をお願い致します。

寄付金の受付については、公益社団法人セカンドハンド様にご協力いただき、窓口となっていただいています。なお、エクアドル向けの寄付金受付は2016年7月末までとさせて頂く予定です。
詳細につきましては、下記ウェブサイトをご覧ください。
●エクアドル地震災害支援ボランティアのフェイスブックページ
https://www.facebook.com/エクアドル地震災害支援ボランティア-257370701281290/
●公益社団法人セカンドハンド(寄付について)
http://2nd-hand.main.jp/sh/join/donation/

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