JICA海外協力隊の世界日記

黒海中継 by チーム・ギレスン

ハウスいちご栽培プロジェクト実施中!

チーム・ギレスン SV里見です。

今回は黒海沿岸のギレスンから標高2,200m の峠を越えた内陸の小さな町、チャモルックからの報告です。

黒海沿岸から190km 離れたこの町の風土は、一年中、湿潤で温暖なギレスンとは、全く違います。冬はとても寒く、氷点下10度以下の日が続きます。一方、夏は標高が1,000m を越えるとは思えないほど気温が上がります。日中は連日30度を超えます。しかし、とても乾燥しているため、夜間は肌寒く感じます。このように厳しい気候の土地です。

チャモルックでは、2年前よりJICAの支援により、小規模のビニールハウスを使ったいちご栽培を始めています。

ここで取り組んでいるのは春から秋に収穫する夏いちご栽培です。農家の庭先で栽培するイチゴでは、6月から7月のごく短期間しか収穫が出来ません。しかし、ビニールハウスを使うと5月から9月までの5ヶ月間収穫が出来ます。収穫量が大幅に増加する上に品質も良くなります。こうして、販売用に向けるイチゴが確保され、農家の収入を増やすことが出来ます。

ハウスいちご栽培をさらに増加させるため、現在 新たなプロジェクトに取り組んでいます。

イチゴをビニールハウスで栽培するだけで無く苗も生産します。こうしていちご栽培を拡大するための苗を確保します。昨年の秋以来導入を希望する農家に内容を説明し、地域へのいちご生産拡大が最も期待出来る農家を選び実施を決めました。

3月中旬に新たなハウスを設置し、3月25日にいちごの苗を植えました。ハウスの両側のビニールを巻き上げる部分に不備があり、急遽 修理を行いましたが現在は順調に生育しています。

広大な山河に包まれたこの地で美味しいイチゴの生産が増加し、人々に愛されるように今後も活動を続けていきます。

チーム・ギレスン 里見洋司

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