JICA海外協力隊の世界日記

黒海中継 by チーム・ギレスン

皆で美味しく! 試食会

こんにちは、チームギレスンの岩佐です。

我々の支援対象の1つであり、この世界日記でも何回か紹介させてもらった『チャムオルックインゲン豆』。

生産量が少なく作ったものの多くは生産者の親戚や知人で消費され、支援している農業局職員でさえ食べた事のある人はわずかというこの『幻のインゲン豆』に、多くの人が「価格が高い」と辛口評価。

そこで、とにかく一度でもこの『幻のインゲン豆』を食べてもらおうと、配属先の職員食堂で試食会を行いました。

当初は1回だけの開催予定でしたが、里見SVの努力によりインゲン豆調達が順調に行き、11月、12月に各2回、合計4回の試食会を開く事ができました。

ですがいざ実施となると、、、

初回の試食会は張り切って大盛りにした為予定している100食分提供出来なくなったり

豆の品質にばらつきが大きく違う豆が届いたのではないかと食堂から連絡が来たり

いんげん豆が嫌いな職員からは、月二回もやるなと言われたり、、、

食後は味と価格に関するのアンケート。簡単に出来るよう壁に質問と回答欄を張り出し、自分の考えに合う欄にシールを貼るという日本のテレビ番組などで良く見掛ける方法をとりました。

この方法も賛否両論でしたが、簡単に出来ると概ね好評。

生産地でも今回の試食会とアンケート結果に高い関心を示しており、行政執行官、市長、生産者代表、生産者など、是非とも試食会に参加する!

と言っていたのですが、大雪のため参加は取りやめに。しかし、試食会実施後毎回出しているアンケート速報をしっかりと読んでくれており、試食会を含めたインゲン豆に関する報告/提案書が農業関連の新聞と雑誌に投稿する事が決まりました。

色々ありましたが、この試食会を通して確信した事は

「トルコの人はインゲン豆を愛している」ということ。

豆そのものの違い、味付けの違い、我々が見逃してしまいそうな事を的確に指摘して来ます。

おかずでありながら、準主食?

日本人がお米に対してこだわるのと同じくらいトルコの方々にとってゆずれない食べ物、それがインゲン豆。

帰国まで残り2ヶ月足らずですが、『幻のインゲン豆』に出来る事を探し続けて行きたいと思います。

チームギレスン・岩佐尚子

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ