JICA海外協力隊の世界日記

微笑みの国から

最後の出張-カンポット

先週末の土曜日、王立プノンペン大学日本語学科の学生たちとカンポットにある高校を訪れた。プレア・ノロドム・ラナリット高校は、カンポットの町から南へ10km離れた田園が広がる静かな場所にあった。学生たちは毎週土曜日、地方にある高校に出かけ、日本文化や日本語を教えるボランティア活動をしている。私は、VRTカードのクメール語版を持参し、高校生対象の職業レディネステストを実施した。とはいっても、私自身はクメール語で授業を進める実力はないので、日本語学科の学生さんに手伝ってもらう。良く、聞く話として、地方の高校生が就きたいと考えている職業は、教師と医師だけだそうだ。本当にそうなのか、調査してみたいと思い、日本語学科長のレスミー先生にお願いをして同行させてもらった。

当日、1クラス48名の高校生を対象としたVRTカードを使った興味のある職業が何であるか調査した。

教室に入ると、生徒たちが一斉に立ち上がり、大きな声で『おはようございます』と挨拶をしてくれた。三分の二以上は女子生徒である。まず、VRTカードの説明をし、実際に始める前に、それぞれが就きたいと思っている職業を書いてもらった。予想通り、先生と病院関係職が多かった。公務員、特に警察関係職に就きたいと考えている生徒も同程度いた。しかし、会社に勤めたいと思っている生徒も意外と多くいて、その中でも経理職に就きたいと考えている女子生徒がいた。理系職では、人気のIT関連職が最も多く、技術者希望は2名しかいなかった。その他では、弁護士、デザイナー、ツアーガイド、農業がそれぞれ1名ずついた。

印象としては、就きたい職種に広がりはなく、身近にある職種を書いたのかと思う。その意味では、VRTカードやキャリアガイダンスの重要性を再認識した。

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