JICA海外協力隊の世界日記

微笑みの国から

カニにまつわる小話

久しぶりに家族全員が集まったので、カニの町ケップまで、家族旅行に出かけました。ケップでカニを食べるのは2度目です。長男のお嫁さんは、クメール人です。彼女は料理を作るのが大好きです。

夕方、ケップに着き、汗を流し、さっぱりしたところで夕食に出かけました。カニ市場の横にはたくさんのレストランが建ち並んでいます。1軒のレストランの前に、大きなたらいに入った生きたカニを見つけました。この店で食べましょうという彼女の勧めで私たちは中に入ります。海辺に突き出す窓側のテーブルに座り、注文は彼女にお任せです。3種類のカニ料理、空心菜の炒め物、トムヤンスープ,アサリのグリーンペッパー炒め、イカと野菜のオイスターソース炒め、を注文した彼女は、立ち上がり、カニを選んできますと言い残し、一人で店の前に行ってしまいました。しばらくして戻ると、カニの大きさは、大きくても小さくても駄目です。中ぐらいでおなかが膨らんでいるのが、身がたくさん詰まって美味しいのですとニコニコしながら教えてくれました。実際、蒸したカニを一人一匹ずつ食べましたが、不思議と満腹感がありました。初めて食べたカニはこれほどの満腹感はありませんでした。そのときは、夫婦二人で9匹食べたのを覚えています。お店にお任せではなく、自分で選ぶことが大事なんだと勉強させてもらいました。さらに驚いたのは、出来上がって運ばれたカニを彼女はウェイトレスに頼んで、食べやすいように切り分けてもらったのです。7人分のカニを、慣れた手つきで手早く切り分けてくれました。私たちは、そんなことができるのだとは思いもせず、持参したカニバサミで格闘しながら食べたので、どこに入ったのかも分からず、消化不良な気分だったことを思い出しました。こういう風に頼めば、ゆっくりとカニを味わえるのだと感心してしまいました。ちなみに、7皿分のカニを切り分けたウェイトレスに彼女は1万リエル(2.5ドル程度)のチップを渡していました。カニを存分に味わうにはそれなりの方法があるのだということ思い知った家族旅行となりました。カニが美味しかった。!!

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