JICA海外協力隊の世界日記

これがパラグ愛

ブラジルへ行きました。

今年は、日本人がブラジルへ移住して110周年を迎えるということで、眞子様が訪問されているニュースをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回は、そんな盛り上がりを見せるブラジルへいってきました。せっかくブラジルにきたので、日本語学校も見学させていただきました。行ったのは、エキスポを開催しているマリンガという街とクリチバという街です。日本語のレベル、年齢や発達段階を考慮し、幼稚園クラスから大人のクラス、また、ビザを取得する際に必要な日本語能力(日本語能力試験でN4のレベル)のためのクラスもあります。先生方は、教科書や道具、指導方法など大変工夫されており、加えて、常に指導法の改善に余念がない人たちでした。写真は、「はらぺこあおむし」の制作物です。


ブラジルは、パラグアイより移住が早かったため「日本語の継承」という課題が進行しています。このことから、ブラジルの先生方の取り組みは、現在のパラグアイの日本語教育にとって大きな価値のあるものだと思います。この見学は大きな刺激になりました。

マリンガでは、移民110周年のエキスポがありました。日本に関係した企業はもちろん、日本語学校やJICAのブースがあり、各ブースでは美味しいコーヒーの試供品をもらったり、最新鋭のロボットで遊んだりすることができました。写真は、兵庫県のブースです。ここでも、様々な人々から移住の話を聞いたり、日本語学校に通っていた若者から、それぞれのアイデンティティの話を聞いたりすることができました。聞いた中では、ブラジルでは日本語より、ポルトガル語、英語の方が重要とされ、学校ではそちらを習い、日本語は家庭の力によるところが大きいという印象でした。

エキスポ終わりに、ブラジルの隊員さんとそのお友達のお坊さんとご飯に行き、ラーメンを貪っていると、「Parabéns para você♪」という歌が…。なんとサプライズで誕生日のケーキならぬ、チョコバナナ春巻きを用意してくれたのです。会って間もないメンツでしたが、こんな計らいをしてくれる粋な人柄に心を打たれ、またブラジルに来ることを約束して、帰路につきました。

日本語教育について考え、多くの素敵な人たちに出会えたブラジルでした。しかし、いかにしてこれだけの恩を送っていくのか。またしても、受けた恩ばかりが増えたブラジルでありました…。

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