美味しい笑顔を世界に!

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長谷川 美音
(大阪府)

ボランティア/職種
シニア海外ボランティア
料理
派遣国
中南米
メキシコ メキシコシティ
一言メッセージ
旅と料理がひたすら好き。美味しい笑顔を世界中に届けたい!と願いながら、料理を通じて文化交流する毎日です。

 

メキシコの珍味色々。

2018.10.13

文化

今回はメキシコ先住民の食文化を紹介します。

スペインの侵略によって、
食についても大きく変革を遂げたメキシコ料理ですが、
その前から食べられている料理も未だ多くあります。

その中でも注目すべきは昆虫食!
メキシコでは昆虫だけでなく、
その幼虫や卵も立派な食材として今も食べられています。

日本もイナゴや蜂の子を食べる習慣のある地域がありますが、
メキシコ先住民たちもカルシウムやプロテインをこれらから摂り、
彼らにとって重要なタンパク源でした。

現在ではメキシコシティのレストランでは昆虫料理はもはや珍味であり、
値段的には高級料理とも言えるほどです。
一方、地方に行くと、路面店や屋台で気軽に食べることができます。

職業柄、世界各地の食文化に興味がある上、
それを知るには、まず食べてみること!と
いろんな珍味にチャレンジしてきている私ですが、
簡単に食べられるからと言って、
高級レストランで昆虫をナイフとフォークで食べるのはなーんか違う、
ああいうものは、屋台や市場で食べるに限る!という変なこだわりがあるため、
見かけたらできるだけチャレンジしています。

今日はその中のいくつかをご紹介したいと思います。

上の写真は、メキシコのキャビアと呼ばれる、蟻の卵エスカモーレ。
先日プエブラ州の温泉に行った際、路面店の看板が出ていたので、
嫌がる友人達に無理やりお願いして車を止めてもらい(笑)、一人で食べました。
少量の玉ねぎと一緒にバターとにんにくで炒め、
温めたトルティージャの上にのせてタコスに。
食感は加熱したコーンのような感じで、ねっとりプチプチ。
濃厚でうまみが高い!雑味もなし。
見た目も問題ないので、蟻の卵と知らされなければ、
昆虫食が苦手な方でも普通に食べられる。
というかむしろ美味しい。
私的には毎日でも食べたいくらい。

上の写真は先住民文化のお祭りがあった際に
多彩な食文化で有名なオアハカ地方のブースで見つけた虫のタコス屋さん。

写真はチニクィレスという、
テキーラの主原料となるマゲイ(竜舌蘭)につく赤い芋虫。

揚げたり、炒めたりしたものを
オアハカチーズやアボカドと一緒にトルティージャに挟んでもらって頂きました。
見た目はグロテスクですが、
プチっとした食感、スモークしたような旨味が残るお味です。

テキーラと同じマゲイで作るお酒メスカルの瓶の中にもよく入っていて、
この芋虫が入っていた方が味が濃くなって美味しいと言われています。
また、この芋虫を乾燥させてすり潰したものを
塩とチレの粉末と混ぜた芋虫パウダーも有名で、
こちらはお酒、とくにメスカル酒のアテにはピッタリです。

芋虫と同じくらいよく食べられるのがチャプリネスというバッタ。
これは一番よく見かけます。
揚げた上に塩やチレ(唐辛子)で味を付けているので、
そのままサクサクおつまみでも、
タコスの具やチーズを挟んだケサディージャにもおススメです。

そして、最後の写真はチカタナという大きな羽蟻。

先日オアハカ旅行に一緒に行こうと言っていたのに、
私だけ都合で行けず、お土産に何がいる?と言われて
「メキシコシティで見かけない虫!」と友人に注文しておいたら、
買ってきてくれたのがコレ。

季節限定のものだし、処理が大変らしく、聞くととても高価!
私は乾燥したものをそのまま頂きましたが、
とても旨味が高く、特にお尻の部分はチーズみたいな濃厚さ。
風味が増すために、ソースなどにも使うことが多いのだそう。


美味しいだけではなく、
高たんぱくでプロテインやカルシウムもとれる、優れた栄養食材の昆虫食。

和食が天ぷらやお寿司だけではないと同じように、
メキシコ料理はタコスやワカモレだけではありません。

奥深いメキシコ料理の一面を垣間見る事が出来る昆虫食、
もしメキシコを訪れることがあればぜひお試しを。