2019/03/29 Fri
活動
運動会*のお話
先月、私の任地の幼稚園で運動会を開催しました!!
といっても、日本のようなものではありません。とてもシンプルで、小さな運動会です。
競技の内容は、「走る」「投げる」「引っ張る」というもの。
・ラジオ体操(全学年)
・玉入れ(4、5歳児)
・お遊戯:にんじんゲットできるかな?(3歳)
・リレー(4、5歳児)
・綱引き(4、5歳児)
ガボンの幼稚園では、外で体を動かす授業がありません。そして、クラスみんなで協力して何かを成し遂げる機会も少ないので、運動会を通して以下のようにことを目標に現場の教師と一緒に行いました。
・体を動かすことの楽しさ、面白さ(健康)
・目標に向かって努力する力、達成感
・道具を使って物を大切にする心(規律)
・競争意識を培う
そして先生方には、PDCAサイクルを。
Plan..計画
Do..実行
Check..評価
Action..改善
写真:3歳の競技
3歳児は、まだ生活が始まったばかりで園に慣れておらず、そして成長に個人差が大きかったため、競技を考えるのがとても難しかったです。
子ども達の「今の姿(成長の度合い)」と、教師の『全ての競技を他の学年と同じように行いたい』という想い、どちらかだけでなく、どちらも大切にしたい。
何度も何度も話を重ねてようやく出来た3歳児の競技。
この競技は、子どもたちは、うさぎになりきって大好物のにんじんを収穫するというお話の世界を楽しみながら、にんじんを収穫する道中で、
・走る
・投げる(玉入れ)
という運動動作を取り入れました。そして初めは人数分あったにんじんが次第に無くなっていくというもの。にんじんを取るために子どもたちは、自分の力を精一杯出し切るのです。その表情を見ると、目が熱くなります。
教師と一緒に作った競技、私にとって思い入れの深いものとなりました。
ガボンで行う初めての運動会は、日本のようにはいきません。私にもたくさんの葛藤があったように教師たちにも初めての運動会という行事に様々な思いがあったと思います。
普段の運動の授業と運動会の違いは何?
なぜプログラムを作るの?
それぞれの競技にどのような育ちがあるのか?
など、教師の一言にハッとさせられることばかりで、その度に立ち止まることが出来、こちらが勉強になりました。
運動会を通して一番の成果は、ガボンの教師が工夫して考えた内容が取り入れられたということ。
運動会のひな形は、日本のものであっても、ガボンの教師たちがオリジナルの内容に考えて取り入れて下さったことがなによりも嬉しく、一番の成果だったと思います。
しかし、決して全てがスムーズに上手くいった運動会ではありませんでした。一つ一つを振り返ってみると、反省ばかりです。
上手くいったこともそうでなかったことも、次の活動へ生かしてこれからも子どもたちや教師たちと一緒に楽しんでいきたいです。
写真:練習、リレーの様子。
最後まで協力してくださった現場の先生方、
そして最後まで一生懸命頑張った子どもたちに拍手を送りたいです**
それでは、この辺で!
今日も1日、Bonne journée ^_^
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