JICA海外協力隊の世界日記

特派員はやじいのバヌアツ通信

一風変わった海鮮食材の紹介

写真1は前述したセントラルマーケットで手に入れたタカラガイとウミニナを家で料理し、その貝殻を天火で干している一例です。但しこの2種の巻貝の肉は、8条の螺旋状の中(ウミニナ)にあったり、成長するに従い開口部がどんどん狭まる(タカラガイ)貝殻の内部に埋まっているため、肉質部を穿り出すことが容易でなく、試食した味については良く憶えていませんが、少なくともタカラガイはアワビに似た美味であった気がしています。タカラガイはその名前の通り、アフリカ諸国では昔、貝殻が宝(通貨)代わりになっていたようで、二重にも三重にもの美しい光沢で貝殻表面をオブラートしています。又この貝殻は各地の格好のお土産品で、ここポート・ヴィラでも一つ500-1000バツで売られています。我家では現在手作りのタカラガイの貝殻が10個余りあり、近々の健康診断一時帰国に格好のお土産が出来たと喜んでおります。

写真2は同じくセントラルマーケットで購入したカニ(イソガニ)の一種です。このカニの親分みたいなものに、ノコギリガザミ(通称マッドクラブ:泥ガニ)がいますが、これは大きいので一匹5000-7000バツもしますのでとてもボランティアの身である我々には手が出せないので、一匹100バツ弱のこのイソガニを買ってきて、茹でて山葵醤油かポン酢醤油で食しています。小型の割には挟みの部分が大きく利用価値が高く、他のボランティア達にも好評です。但し、鮮度が古いものを料理して食すると、顔が膨れたり、ジンマシンが発生するいわゆる”カニ当り”がありますから気をつけなければなりません。

南国の特徴的なカニとして写真3のヤシガニがいますが、これも高価でまだ試食していません。ヤシガニは十脚(エビ)目のヤドカリの仲間で、カタツムリの殻(ヤド)を背負った(カリた)ヤング時代から陸上で生活し、1mもの大きく育ったオトナ世代ではヤドを捨ててヤシの木に登り、ヤシの実のコプラ等の果物を食べて生活します。写真では殻の代わりに腹部が硬い物質で被われているのが見えますが、これで体内からの水分の蒸発を防いでいます。バヌアツでも乱獲による資源の枯渇が憂えられており、早急な資源保護政策が必要とされています。

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