人類みなアミーゴダイアリー in BRASIL

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廣瀬 拓哉
(大阪府)

タイプ/職種
日系社会青年ボランティア
野球
派遣国
中南米
ブラジル サンパウロ州 インダイアツーバ市
一言メッセージ
人が温かい大阪から,これまた人情に厚いブラジルへ! 『将来に活きるTEAMをつくる』をモットーに,野球の指導を通し,国と国・人と人が繋がる活動を目指します。

 

日本に向けた旅の予行練習~夢を叶えるまでの話⑧~さわやか No,46

2019.03.15

TEAM 人 文化 日本遠征 活動 生活


【日本行きに向けて遠出する練習】

この日は,『旅行の予行練習』という名目で,インダイアツーバ市からバスと電車を乗り継ぎ,チームで遠出。


今回のサンパウロへ行く目的は,同じブラジル派遣のJICA隊員・森清くんが,サンパウロ市内にある,ハンバーガーショップ兼バッティングセンターである「Arena Baseball」という場所で,サンパウロ周辺に住む野球少年,また大人を対象に開催する野球教室に参加するため。


旅行の予行練習と言っても,地元・インダイアツーバからサンパウロまでの距離は約100kmほど。
そんなに遠い距離ではありません。

しかし,彼ら選手にとっては珍しい機会。
選手の中には親元を離れて旅をしたことがある子は少ないんです。

と,いうのもブラジル国内で電車やメトロが走っているところは極々わずか。
よっぽどの都会か,またよっぽどの田舎で主に貨物列車として動いている電車しかありません。

そんな国に住む子どもたち。
ほとんどの子どもが生まれてこのかた1112年,電車に乗った経験が一切ありませんでした。


普通,地元・インダイアツーバからサンパウロまで出ようと思うとバスを使います。
高速バスを使い1時間半ぐらい。

しかし,親御さんの「夏休みで時間もあるし,電車を使わせてみたい(お金も半額で行けるしね〜)。日本への距離とは比べものにならないけど,親から離れて出掛ける経験をさせときたいんです。」という要望に応え,今回は主に電車を使って移動しました。


【“まるで市場”な電車内】

バスを乗り継ぎ,電車の始発駅へ。
電車の駅に慣れていない子どもたちは,切符を買うのも,改札を抜けるのも,線路横に敷かれた石を見るのも初めての経験。
終始,ワナワナしている様子でした。笑

また,ブラジルの電車の中は日本と大違い!!

何が違うかというと?
物を売ってるんです。しかも大量の売り子の数!!(本当は禁じられているそうですが)
写真にはとってないのですが,狭い通路をクーラーボックスを持ったおっちゃん,おばちゃんがウロウロ〜ウロウロ。

『水〜みず〜2レアル(約60円)』
『ガム〜ガム〜1レアル(約30円)』
『アイス 1レアル(約30円)』

『電動髭剃り〜20レアル(約600円)のところ,今ならなんと15レアル(約450円)!!いかがすかー!?』


は?え!!!髭剃り??ほんで安っ!!
とびっくりするんですが,それがまたきっちり購入するお客さんがいらっしゃるんですよね〜。

いやーおもろい。

まぁまぁ,今ここに書いたのはほんの一部。
まだまだバラエティーは豊富で,ジュース・チョコレート・携帯カバー・充電器etc. その辺の市場をドカンとそのまま電車内に入れ込んだような賑やかさなんです。

最初は『いや〜おもろい世界やなー。日本とはえらい違いや。』とそのお祭りのような雰囲気に心踊って楽しめるのですが,15分もその環境にいると『もういい。十分よ。寝たいから少し静かにしてもらえる?』と,そんな気持ちにさえなってしまいます。

そんな光景を見た子どもたちは,
ポッカ〜〜んと口を開けて,目の前を通り過ぎていく売り子のおっちゃんたちを凝視。

その様子があまりにも面白くて面白くて。笑

電車の中であらゆるドラマが生まれすぎて,一本映画が撮れそうな,そんな気分になりました。


さて,そんな電車に揺られること2時間。ようやくサンパウロ市内に到着。
売り子さんの声によるストレスは,限界のもう一個向こう先まで越えていって,最終気にならなくなっていました。(行き来する人たちを眺めていたおかげで首と肩はこりましたが)


メインの野球クリニックは14時にスタート。

同期隊員の森清くんのバッティング指導が始まります。
今回の彼のクリニックには,総勢60名ほどの選手が参加しにきていました。

ブラジルではなかなか教わる機会がないバッティング理論。
そんな新しい技術の提供に,私のチームの子どもたちも真剣な様子で参加していました。

森清くんとは,一年半前に同じ隊次でブラジルにやってきました。
野球隊員として,ブラジルへの野球普及の活動はもちろん,様々な日系社会が残るコミュニティーに伺ってはその情報を発信しています。

彼の行動力には本当に感心します。
そんな彼の記念すべきサンパウロでのクリニックへ参加できたこと,選手のみんなにとっても良い経験になったことだと思います。

【およそ20,000kmの距離 果たして耐えられる?】

さて,そんなこんなで行った今回の,『旅行の予行練習&クリニックへの参加』。
子どもたちにとっては,親から少し離れて遠出をする経験はいい思い出になったのではないかなと思います!

さぁ日本まではおよそ30時間の空の旅。
果たして子ども達は耐えられるのでしょうか。


引率を一緒にしてくれたお母さんもヘロヘロ・クタクタ。
今度からは何があってもバスで行く!と言っていました。
そらそうだ。笑 引率ありがとうございました!!


《続く》

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☆今回のブログでは,日本遠征実施に到るまでの出来事を,時間を遡って書いています。時間の錯誤にご注意ください!!☆