人類みなアミーゴダイアリー in BRASIL

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廣瀬 拓哉
(大阪府)

タイプ/職種
日系社会青年ボランティア
野球
派遣国
中南米
ブラジル サンパウロ州 インダイアツーバ市
一言メッセージ
人が温かい大阪から,これまた人情に厚いブラジルへ! 『将来に活きるTEAMをつくる』をモットーに,野球の指導を通し,国と国・人と人が繋がる活動を目指します。

 

素敵な出会いはまだまだ続く~夢を叶えるまでの話⑥~ さわやかNo,44

2019.03.13

TEAM 人 出会い 日本遠征 活動 繋がり


【ブラジルの野球選手に活躍の場を与えるプロ球団・高知FD】

2018129


また1つ,素晴らしい出会いをさせていただきました。
この日お会いしたのは,日本の野球独立リーグ・四国アイランドリーグに加盟する『高知ファイティングドッグス』のみなさん。

高知ファイティングドッグスのみなさんは,この冬の期間を使って,ブラジルへスカウトにやって来られていました。
目的は,ブラジルの野球選手の裾野を広げるために,有望な選手を日本の独立リーグでプレーをしてもらい,ゆくゆくはNPBの選手になることを目指してもらうため。

なんでも,ブラジル野球界の現状は,卓越した身体能力と野球センスを持っていながらも,そもそものプレーをするチームが少ないため,子どものうちはプレーできていたとしても,大きくなり進学するにつれて,野球から離れていく人が多くいます。

すると何が起こるか

チームが消滅し,上手な選手がプレーできる場所がなくなるのです。
せっかくの素質を持った選手もプレーする場所がなければ,当然その力を発揮することはできません。

また,環境に恵まれ,大きくなってもプレーできている選手の多くは,アメリカのメジャーリーグを目指します。
ブラジル野球界からもメジャーリーグに進み,活躍している選手を輩出していますが,現状はやはり難しい。

野球を職業にし,食べていくには門が狭いという現実がこのブラジル野球界にあります。

そこで,高知ファイティングドッグス球団が考えたのが,そんな選手たちにプランBを提案すること

野球を職業にするため,“日本”を選択することを可能にさせたのです。

東京を本拠地にする,ヤクルトスワローズと,ブラジル野球の中心となっている野球アカデミー“CTヤクルト”は,ヤクルトという企業を仲介し,関係を持ち,日本に選手を送ってきました。
しかし,これまではその門しか存在しなかった日本プロ野球界への挑戦。(高校・大学で活躍し,ドラフトにかかった選手ももちろん中にはいます)

そこを広げるために,環境を作ったのが高知ファイティングドッグス。

この日は,日本からブラジルへ来られ,サンパウロで駐在員として勤められている方々が開催された懇親会にお邪魔しました。

ちょうど,CTヤクルトでのトライアウトを前日に終えた,高地ファイティングドッグスのみなさんもその場に来られ,その懇親会に参加されていました。

【世界を繋げ 未来に繋がる活動を】

そこでお話をさせていただいた,球団副社長の,北古味 潤さん(写真右)。

今回の,ブラジルの野球選手の方へのチャンスの場を広げる活動をされていることに対して,大きな感銘を受け,お話を聞かせていただきました。
一言ひとことに目を見て真剣に聞いてくださり,“ついていきたい!”と思わせるそんな人。


地域に根差したプロ野球球団として,野球だけでなく,野球を通して地域の問題にも積極的に取り組まれ,目標を謳うだけでなく本当に地域が一体となる運営をされているこの球団。

地元やこれまで出会った人々と新しい場所で出会った人々を繋げて,互いがよりワクワクするような環境を作ることを大事にされています。
また,それを地元地域だけでなく,世界にも目を向け,世界中の人のためとなる活動をするため,ブラジルをはじめ今では様々な国をまわってらっしゃいます。



自分がしたいのもこういうこと。
自らが動き,そこでの出会いの中で,互いにワクワクできることを見つけ,それを誰かの将来に繋げる。

私の場合は,日本遠征を実施することで,ブラジルで出会った方々・また選手と,ブラジルに来るまでの人生の間でお世話になった方々を繋ぎ,その機会を将来への糧にする。
高知ファイティングドッグスのブラジル選手へのチャンスの輪を広げる活動と,私のやりたい日本遠征のビジョンが少し似てるところにあったことが,お話に吸い込まれていく一つの要因でもありました。


世界を見据えて活躍されている方との出会いや,その中で聞くことができるお話は本当に面白い。
この日一日で,バッと目の前の視界が拓けたような気がしました。

日本遠征に向けて,準備中のこの時期,このタイミングでお会いし,お話できたことに,言葉はよくないかもしれませんが,“自分持ってるな!”と思いました。
この出会いによって,遠征のビジョンが拓けたことは間違いないです。

北古味さんはじめとする,高知ファイティングドッグスのみなさんありがとうございました。

☆後日,北古味さんをはじめとする,高知ファイティングドッグス球団に,私たちの日本遠征のスポンサーとなっていただけることになりました。改めてここで御礼申し上げます。



《あとがき》


今回のこの高知ファイティングドッグスが開催した入団テストにおいて,つい先日,一人のブラジル人選手の契約が合意に至ったそうです。
実力があったのはもちろんですが,何よりも真面目であったことが評価の対象になったのだそう。

これで一人のブラジル人選手が,日本のプロ野球選手として,日本でプレーするスタート地点に立ちました。
このニュースは多くのブラジル人野球選手の夢を広げることとなりました。

また,今年の6月には,ブラジルの古都・サルバドールから16歳の一人の野球少年が研修生として,高知ファイティングドッグスにお世話になるそうです
彼自身が「挑戦したい」と言ったそう。
私も先日,この選手と一緒に練習をさせてもらえる機会があったのですが,選手としても非常に素晴らしいものを持っているし,人間性にも大きな魅力を感じました。
決して裕福ではない環境で毎日を過ごす彼ですが,“野球”という一つの光を信じて頑張ってほしいと思います。

ブラジル野球界に携わる者として,日本とブラジルの野球がつなぐこうした繋がりができることがとても嬉しい。
と,同時に,今回の日本遠征を成功させて,その一助となっていけるように進んでいきたいと思います。


SMABのみなさん,誘っていただきありがとうございました!


《続く》

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☆今回のブログでは,日本遠征実施に到るまでの出来事を,時間を遡って書いています。時間の錯誤にご注意ください!!☆