人類みなアミーゴダイアリー in BRASIL

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廣瀬 拓哉
(大阪府)

タイプ/職種
日系社会青年ボランティア
野球
派遣国
中南米
ブラジル サンパウロ州 インダイアツーバ市
一言メッセージ
人が温かい大阪から,これまた人情に厚いブラジルへ! 『将来に活きるTEAMをつくる』をモットーに,野球の指導を通し,国と国・人と人が繋がる活動を目指します。

 

~いざ日本へ ~ 夢を叶えるまでの話① さわやかNo,39

2019.02.28

TEAM 人 文化 日本遠征 活動 繋がり

いざ日本へ。

夏休みが明け,今年の活動が本格的に始まりました。
残りの4ヶ月間,短い期間ではありますが,新チームの監督を再度させて頂けることになりました。
1つでも多くの経験・知識を与え,また日本に持って帰ることができるように,残りの半年もしっかりと活動していきたいと思います。

そんな中,今年の最大のイベントは何と言っても“日本遠征”

このブログでこのお話をするのは初めてなのですが,3月21日から3月31日までの10日間,配属先と共に立ち上げたプロジェクトである日本遠征を行います。
活動先は,私の地元である大阪府・枚方市。

子どもにとっても,配属先にとっても,私自身にとっても人生においてビッグイベントになるであろう今回の活動。
出発までちょうど20日。

ここから少しの間,このブログ内で,日本遠征を行うに到ったまでの過程を綴っていきたいと思います。

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【いろんなことが連鎖して 動き出した日本遠征の話】

この話が本格的に動き出したのは,遡ること5ヶ月前の2018年の9月。
以前,日本での少年野球世界大会のお話をこのブログでさせていただきました。 (世界日記No,13)


私のチームから,東京で行われる,軟式野球の世界大会に3人の選手がU-12のブラジル代表選手として選ばれたのですが,その内の1人は家庭のお金の事情で行けないことに。
ブラジル代表に選ばれ,飛んで喜んだその子どもの夢が叶う寸前で破れてしまったそんな話。


私自身,JICAでブラジルに来て,自分にできることで何かを残したい。また,できるならばボランティアとして,ブラジルに貢献しながらも自分の夢を達成したい。そんな思いをずっと持っていました。


そこで,様々な活動の中で起こる出来事の中で,“これや!”と思い至ったのが日本遠征。

◎私が活動しているのは日系人協会の野球部。
◎日本にルーツがある人たちがたくさん居り,今でも残る日本文化。
◎その日本文化を受け継ぎながら,今も野球に打ち込む青少年や保護者の方々がいること。
◎受け持つ選手の中には,将来本気で日本でプレーしたいという女子選手がいること。
◎一度夢破れた選手の夢を叶えるためには。
◎私自身の夢である,日本の子どもとブラジルで出会った子どもたちを繋げるためには。
◎私が描くビジョン TEAMSWYK を通して,子どもたちの人生に対するビジョンを広げたい。それを達成するためには。


このように,こうした現状を一つの形にするにはを考えたときに,“日本遠征”に行き着いたのです。


ブラジルに赴任した当初から,そんなことできたらいいな〜とぼわーっとは考えていたのですが,
中々チャンスが訪れることもなく,ブラジルの生活に慣れることにいっぱいいっぱいでした。

しかし,赴任から約1年後,突然チャンスが訪れます。

2018年の8月に先輩隊員が先に日本遠征を成功させたのです。
自らの指導するチームを日本に連れていき,卒業された大学野球部に凱旋し,野球教室をしたり,試合を行ったり。
Facebook等の発信の中で,選手が成長していく姿を目の当たりにしました。

その行動力と,成功して日本に帰ってこられたその実績を見て,これは自分も動かないとと,心行くままに行動しました。


【形にするためのビジョンの共有】

まずは配属先に想いを伝えることにしました。

◎先輩隊員が日本遠征を成功させたこと
◎やれる環境にいること
◎なんとしても,自分も挑戦したい・やってみたいということ etc.

言いたいことがしっかりと言えて,想いがちゃんと伝わるのか,不安はありましたが,配属先の幹部の方々も,しっかりと聞き入れてくださり,

“子どもたちのため”
“ここの子どもたちがそんな大きな経験をすることができるチャンス。是非,成功させてほしい。私たちも力になるよ”
と背中を押してくれました。

なんとかこれで第一段階はクリア。
ホッとするのも束の間。
その後,すぐに保護者との具体的なミーティングを設定しました。


2018.09.22 13:30~
グラウンドに併設されている日本語学校で会議がスタート。

午前中の練習の時から,緊張がすごかったのを覚えています。
なんでもここで「No」と言われればそれまで。
いくらやりたいこと,叶えたいことといえど,この話は先に進むことなく,パァになってしまいます。


『日本に連れて行った場合の,予定とかかるお金のシミュレーションをしてみました』

作ったのは,27ページにも及ぶ資料。
より目を引くために仕上げたかったので,黒を基調にかっこいい字体で資料を作成。

会議の朝に,印刷しといたげる!って言ってくれたお母さんが,会議が始まる直前,横に来てボソッと一言。

「先生,なんで黒にしたん?うちのトナーなくなってもたやん。」

『あ,すみません。そこまで気がつきませんでした。』
と,いうホワッとしたやりとりを挟んだ後に,

『では,本題に入りましょう。
今回集まっていただいたのは,私の1つの提案を聞いていただくためです。いま一緒に毎日を過ごしているウチのこのチームで日本遠征をしたいと考えています。
つまり,このチームで来年の3月に日本に行き,私の所縁ある場所で野球ができたらなと考えています』
と,ピリッとした感じで会議をはじめました。

『日本の子どもたちと交流する機会を多く持ちたいので,野球の練習試合を,私がブラジルに来る前に勤めていた学校にお願いしたり,私が卒業した大学野球部に野球教室をしてもらえたらなと考えています。』等と,現段階での考えを説明。

その後,一番慎重になるお金の話をしました。

もちろん,ブラジルから日本。
とんでもない距離であり,10日間という滞在期間。
簡単ではありません。各家庭にかかるお金は非常に重たいです。


一通りの説明をした後,

『日本に行くとなれば,まだ半年の時間があります。全員でお金を集める方法を考えてやっていきましょう!』

と伝えると,「よっしゃ!やろう!」って家庭と「う〜ん。厳しいかな」って顔の家庭の両方。

この段階では50:50。どちらに転ぶか,正直全然分からない状況でした。


この日このタイミングで会議を行ったのは,事をどんどん前に進めたかった他に,翌年1月にペルーで開催される野球の大会に,ウチのチームが招待されてるのですが,それに参加するのか,それとも私が提案した,日本遠征に行くのか?を話し合う必要があり,また,ペルーへの回答が翌週末に差し迫っているため,出来るだけ早くどちらかに絞らないといけないということで,親が全員集まることができる土曜日の午後にしました。


提案を全て伝えきったところで,

・ユニバ考えてくれてんの?めっちゃええや〜ん!
・ずっと,いつかは日本に行きたいと思っていた。夢のような話だ。
・子どもにとってもすごく良い経験になる。
と,「子どもの夢を!」と前のめり気味に興味を抱いてくれる人もいれば,

・現実的にお金は用意できるのか?
・来年度(ブラジルでは1月が新学年の始まり)になってるので,連れて行くメンバーは変わってしまうのか?それともこのチームとして行くのか?
・3月。学校のテストのことも考えなければならない。
・金銭的に全員が行けるわけではない。もし一人でも行けない場合はどうするのか?
と現実的な質問をしてこられる人もいました。

保護者からの意見で出てきたように,間違いなくどれも簡単な話じゃない。

日本遠征に行くとなれば,いろんな人の力を借りなければならないのは確かですし,家庭によってはこれからの生活が苦しくなる可能性も考えられる。

何もしなければそんなこと考えなくてもいいのやけど...。


でも,今しかできないチャンスであることは確か。

ブラジルで大きな何かを残すには,帰国まで一年を切っているのでこのタイミングしかない。
地球の裏側の国で自分のチームを持たせてもらっているこの現状。
しかも遠征する3月は,日本で教師時代,一年間担任をさせてもらった学年が中学校を卒業し,新たな道に進むタイミング。

両国の子どもたちをつなぐ最高のタイミングであるのは間違いない。

その上でこのチームを,日本のお世話になった人たちと交流してもらう。
その交流の中で,互いに新たな将来に繋がる何かしらのきっかけが見つかれば。。。


その光景を思い描くだけでも,なんとも言えない気持ちになります。
だからこそ,成功させたい。

私だけでなく,ここの家族や子どもたちにとってもビッグイベントになるのは間違いない。
でも簡単に,「はい,よっしゃ行こーーー」とはならない話。
だからこそ,しっかりと考えてお互いに納得して覚悟を持った上で,挑戦していきたい。

結局,その日の内に決め切ることはできず,最終決定は翌週中にもう一度会議を持って決めるということになりました。


《続く》



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☆今回のブログでは,日本遠征実施に到るまでの出来事を,時間を遡って書いています。
時間の錯誤にご注意ください!!☆