JICA海外協力隊の世界日記

あきおイズム in Guatemala

どんな活動してるの?① ~間食の改善~

こんにちは。

いかがお過ごしでしょうか?

さて、2回目となる今回は活動についてお話ししたいと思います。

前回の投稿でも書きましたが、現在私はトトニカパン県サンアンドレスシェクル市の教育事務所で栄養士として活動しています。

普段は小学校を巡回し調理場の視察、調理員や先生方と交流しながら活動を進めています。

そんな私の活動の目標は

① 小学校で提供されているレファクション(間食)の改善

② こどもを含めた地域住民の食に関する知識の向上

ざっくりと言うとこんな感じです。

今回は①レファクション(間食)について少し詳しく書こうと思います。

レファクションとは簡単にいえばおやつです。

グアテマラでは1日5食が一般的…

朝食→10時のおやつ→昼食→夕方のおやつ→夕食

これが当たり前です。何も考えずに食べていると確実に太ります。

実際にグアテマラ人の成人では肥満の割合が高く、子どもの頃からの食習慣は大事だなと改めて考えさせられます。(糖尿病の罹患率もかなり高いです!

グアテマラの小学校で提供されているレファクションについては日本の学校給食を想像してもらえればと思います。

上記写真は学校内の調理室で調理されているレファクションです。

学校によって、日によってメニューは様々ですが、レファクションの基本形は「アトル」と呼ばれる砂糖のたっぷり入った暖かい飲み物(上の写真に写っている飲み物で材料は様々です。そしてこちらの飲み物は基本激甘)と「甘いパン」が一般的です。

上記写真は品目の多い日のメニューの一例です。

例えば、上記写真の左上のメニューは

アトル(この日は麦と牛乳の飲み物でした。)

パン(中にフリーホールと呼ばれるインゲン豆を煮たものがはさまれています。)

ごはん

トルティーヤ(グアテマラをはじめ中米の国々では主食はトルティーヤ等のトウモロコシを使った食べ物です。)

栄養士でない方が見ても「今日のメニュー、炭水化物しかないやん」ってなると思います。笑

しかし、学校によっては上記写真右下に写っているようにフライドチキンなどの手の込んだ料理を提供しているところもありこのような取り組みが何とか全ての学校に広がってほしいものです。

学校内では上記のレファクションの他にも校内の売店でおやつが販売されていて休み時間に子どもたちがお金を払って自由に購入することが出来ます。

3枚目の写真がその様子です。

この写真の上2枚と下2枚の違いがお分かりになりますでしょうか…?

上2枚はトルティーヤや野菜など自然の食材で作られたおやつを販売しているのに対して下2枚は駄菓子を販売しています。

学校によっては駄菓子の販売を禁止しているところもありますが、ほとんどの学校では下2枚の写真のように駄菓子を販売しています。

学校で駄菓子を販売することは子どもたちにとって良いことなのか?

この問題についても活動の中で改善できればと思います。

レファクションの説明はこの辺にして、活動の状況について少し…

これまでの活動の感想を一言で言うと…

想像していたよりはるかに進まない!!

基本的に食文化が全く異なる異国の地なので調理方法や味付けなど「日本ではこうする」といった方法を一方的に伝えようとしても絶対に上手くいきません。

「グアテマラ人の食文化を観察し理解したうえでこちらの意見を伝えなければグアテマラ人も私のアドバイスを受け入れてくれないんじゃないか…」

そんなことを考えながら学校や調理員との関係構築を優先した結果、1年目は思うように結果に結び付けることができませんでした。

レファクションついては衛生面、調理環境、予算の問題、砂糖のとりすぎ、食物に関する知識不足など挙げるときりがないほど課題が山積みです。

今年は昨年築いた学校の先生やこどもたちとの関係をもとに、少しでも状況を良くするべく積極的に学校へアプローチしていきたいです。

長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。

次回は今回書ききれなかった活動目標②(主に食育指導)について書こうと思います。

それでは

¡Hasta luego!

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