JICA海外協力隊の世界日記

ゆったり、笑顔で、オブリガード!

働くことと自由な発想...やる気がわいてくる国、ブラジル

バスや車に乗っていると、いろいろな所から売り子がやってくる。赤信号や渋滞で止まっている時に、水やお菓子など(12レアルほど)を売りに来る。お菓子などは、ドアミラーにかけていき、買う人はそれを取り、売り子は青信号になるまでにお金を回収していく。このようなことは、4車線の広い道や高速道路でもある。また、短時間に窓ガラスを洗う人、物売りばかりではなく、停車している前でパフォーマンスする人もいる。ジャグリングや火を付いたバトンを投げる人まで。不景気が続くブラジルでいろいろなことをして稼いでいる。

 北東にあるビーチへ行くと、数人の小学生が路上に座って何やらやっている。近づいてみると、15センチ四方のタイルに指に絵の具をつけ、器用にビーチの絵を描いている。一人に聞くと、10歳で数年やっていると。言い値は15レアル(500円)ほど。学校が終わってから、観光地へ降りてきて、売っているらしい。大人で描いている人はかなりの出来栄えで、3倍くらいの値がついていた。

 いろいろなことを仕事にして働いているブラジルの人たち。法律の問題は別として、日本だったらどうであろうか?日本いる時は、仕事がなくなったらという不安が常にある。しかし、何かしよう、なんかできると思える雰囲気のあるブラジル。ここにいると、「やってやろう!」と思う気持ちがふつふつと湧いてくる。一方で、子供の売り子に関してはそう簡単にはいかない。今の生活を考えれば、稼ぐことは必要かもしれない。でも、絵を描くことだけでずっと過ごしていけるのか、もっと学を積んで安定した収入を得るべきでは?など葛藤は多い。今を生きること、盗みなどをすること、もっと生活水準をあげること、など考えるべきことがたくさんあり難しい。しかし、私が感じていることは、ブラジルでは、やろうとするエネルギーがみなぎり、頑張れば報われるという可能性を信じて生きていけそうなところ。法律やルールの問題ではなく、そういうパワーがみなぎる雰囲気のある社会になるようにしていきたい。

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