JICA海外協力隊の世界日記

イッペーの花咲く頃

認知症サポーター講座 開催

日本ではもうおなじみの「認知症サポーター講座」。記念すべきブラジル初開催がイペランジアホームで行われました。キャラバンメイト(講師)は私と同じくJICA日系社会SVC高齢者介護派遣の長谷川ボランティアです。地域包括支援センターで活躍された経験を生かし、日系職員や現地ブラジル人ポルトガル語話者の方々にもわかりやすく理解できるよう工夫を加え、90分の講座が展開されました。

今回の講座参加者は職員27名・入居者2名の合計29名!当日の出勤者以外にも講座の受講のためにほぼ全職員が集合し、皆で学びました。適切なケアや環境の重要性を学び、全職員が認知症についての知識を持ったことで、今後は一人ひとりの症状に応じた介護の提供が可能となるように思います。受講の入居者からも「一緒に講座に参加できてうれしかった。認知症になるのは怖いけれど、皆がやさしく見守っていてくれるのであれば、ここで安心して歳をとれる」と感想をいただきました。

認知症を正しく理解して、本人や家族を支える「認知症サポーター」は、12年前に日本で始まった取り組みが11ヶ国1200万人へ広がりをみせています。講座では認知症の症状や接し方、場面に応じた支援方法についてを受講し、オレンジリングの配布と共にサポーターとして認定されます。正しい知識を持った理解者を増やすことに大きな意味を持ちます。ホームでの認知症に関する適切なケアが見本になれば、地域の介護力向上にもつながります。ブラジルサンパウロからの一歩が南米各地に広がり、大きな一つの輪になることを期待しています。

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