2015/12/17 Thu
文化
"初音 ミク は好きですか?"
トルコの教育制度には珍しいシステムが有ります。通常の学校に通う8歳~18歳を対象に英語をはじめあらゆる学科毎に試験選抜した優秀な生徒の才能を更に伸ばすための「科学と芸術センター」という公立の教育機関が有り、選抜された子供達は通常の学校終了後、週に数回この学校で自分の選択した分野でレベルアップを図ります。各クラスは10名以下の少数精鋭です。赴任後まもなくこの学校の英語教師Ms.Ozmelと知り合い、これまでも数回彼女のクラスの生徒達と日本の文化や習慣について交流する機会が有りました。我々の帰国が近くなった事もあり、生徒達に日本文化の紹介をして欲しいと久しぶりに声が掛かりました。
いつもの7~8名が対象だろうと軽い気持ちで、日本の国旗、抹茶に茶筅、筆(ペン)その他を携えて夫婦して学校に出向いたところ、何と、校長先生始め諸先生方に様々なクラスの生徒達の出迎えを受けてのサプライズイベントでした。簡単な自己紹介の後、説明を交えながらカミさんが”茶の湯“もどきのパフフォーマンスで生徒達にお茶をたてたり、筆ペンでひらがなや漢字を披露したりするのを驚くほど流ちょうな英語を話す中学生がトルコ語に通訳してくれるのには驚かされます。また、ある男の子は”リアル日本人”を初めて見るそうで、突然ステージに上がって来て我々を穴が開くほど見つめたりのサプライズで盛り上がります。
後半は日本の生活や習慣、食べ物に、「初音ミクは好きですか?」なんて質問に四苦八苦しながら応えるスタイルとなりましたが、ここでも生徒達の日本のアニメ・漫画の人気ぶりにはただただ感心するばかりです。約1時間半に及ぶイベントも皆で記念撮影をして幕となりました。我々の知識や英語のレベルで何処まで理解してもらえたか疑問ですが、こうした地元の子供達との交流もSVなればこその活動の一ページかもしれません。このところ何かと問題が多いトルコですが、元気で好奇心溢れる子供達を見るとなんとなくホッとします。帰国ま近かの思わぬサプライズにとても心が和みました。
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