JICA海外協力隊の世界日記

お米日記 in アフリカの真珠

「世界の笑顔のために」プログラム

私が赴任直後から行っている活動の1つとして、チボガ県内にある「Christ Towers Junior School」という学校に週一回程度訪問し、先生のお手伝いなどを行っています。

この小学校は、教育水準が低い村落部の子供たちの為に、質の高い教育を行う目的で2014年10月に設立された新しい学校です。

校長のリチャードは、数年前に公立小学校を退職後、自ら学校を設立するために稲作栽培を始めました。そして、その稲作で得た利益を学校設立の資金に充て2014年に学校がスタートしました。

私は稲作栽培がきっかけでリチャードに出会い、その後小学校のお手伝いもすることになりました。

私が赴任したころは、まだ校舎がなく、平屋を教室代わりに使用し、教師や教材の数も不足していました。

クラスが4つあるにも関わらず、先生が3人しかおらず、1人の先生が2つのクラスを同時に指導する状況でした。その為、私が学校を訪問した際は、1つのクラスを担当して英語や算数の授業を代わりに行っていました。

そして、先月、新しい学期が始まると同時に、学校の新校舎が設立しました!

校舎の完成に伴って、生徒や先生の数も増加し、現在では、幼稚園児から小学校高学年まで約60人の生徒が通うようになりました。

去年は学校とは言えない状況でしたが、今年からは活気も出てきて学校らしくなってきたなと感じます。

しかし、新校舎は設立したにもかかわらず、未だに教室の床は赤土が丸出し、幼稚園児の校舎は仮校舎、生徒の数が増加したことで教室が足りなくなり、青空教室のクラスもあります。

リチャードは、学校運営の傍ら稲作栽培も継続して行い、今後も学校の運営費用に充てていくようです。そして、「2020年までにチボガ県で一番の学校」を目指すと意気込んでいます。

そして、先日、JICAの「世界の笑顔のために」プログラムを使い、日本からの物品をこの学校に寄贈しました。

「世界の笑顔のために」プログラムとは青年海外協力隊を通じて、ボランティアの配属先や協力活動地域において関わりのある団体が要望する物品を日本国内で物品提供希望者を募集、物品を収集し、現地まで輸送するプログラムです。

このプログラムを利用し、13の団体・個人から文房具や絵本、ボールなどの物品を提供してもらうことができました。

リチャードは、物品が届くのをずっと楽しみにしており、先日物品の受け渡しを行った際は、リチャードだけでなく他の先生や生徒もとても喜んでいました。

生徒たちは、提供された地球儀で日本を探し、遠い場所から物品が届いたことにとても驚いている様子でした。

これらの物品は、リチャードが責任も持って管理すると共に、日本語で書かれている絵本などの物品は、私が翻訳を行っていきたいと思います。

今後も、稲作の指導と共に、この学校での活動も続けていきたいと思います。

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