JICA海外協力隊の世界日記

亜細亜と欧羅巴の十字路(クロスロード)で

犠牲祭(その2)

お祈りされ神様の元へ犠牲になった動物は、人間の食料に変わります。

親類、犠牲祭の動物を用意できない人へ分け与えた後の肉は

女性たちの手で、手早く調理されていきます。

私がお邪魔したお宅で、牛の肉が届いたのは夜7時過ぎ

アンネやお嫁さんたちは、その肉の一部を早速夕食に。

私も美味しくいただきました。

肉は部位によって加工の方法が違います。

すぐに食するもの、大鍋で調理して、それぞれ保存食にするものなど。

私は、アンネから保存食の加工肉を、ひと瓶いただきました。

骨のまわりについていた肉を、スプーンで丁寧にはがしたフレーク。

とてもおいしくて、少しずつ食しました。

冷蔵庫では一か月以上もちました。

犠牲祭期間中(4日間)のアンネはとても忙しく、夜遅くまで調理して

睡眠時間は3時間程。

そして昼間は、次々に来客の訪問が有ります。

来客には、いつもニコニコ(*^-^*) 

お茶、お菓子、食事!完ぺきな接待で、こなしていきます。

オメカシをした子どもたちも、次々来るので

彼らにはお小遣い(お年玉?)を渡します。

日本のお正月の風景、そのままです。

今のように電化製品が普及していない時は

加工保存食しか方法がなかったのですが

今は強い味方が! そうです(^^♪ 冷蔵庫・冷凍庫

犠牲祭の肉を一年分保存しているお宅も多いと聞きます。

ですので、犠牲祭前後は冷蔵庫・冷凍庫の値引きセールが有ります。

この写真は大きな街頭広告ですが

TVCM、スーパーマーケットのチラシ、インターネット広告、宣伝の嵐!

保存食用にお肉を加工できない場合は、これらのお世話になります。

トルコでの犠牲祭。動物が犠牲になる所から始まり、

犠牲祭期間中の生活を見ることが出来ました。

とても貴重な体験でした。

ご実家に4日間も招いてくれた同僚に感謝です (^^♪

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ