JICA海外協力隊の世界日記

エチオピアから宇宙を目指すのはおかしいことか

活動のクライマックス!(②準備)

前回①で科学館へ生徒を連れていったことを紹介しました。

しかし参加した生徒が楽しんだだけでは学びが少ない…

また他の生徒たちに科学を楽しむ機会がない…

ということで、科学館へ行った生徒たちに

いくつかの展示を再現して作ってもらい、

毎年行われているサイエンスエキシビションで

他の生徒や保護者に発表することにしました!

ここでサイエンスエキシビションについて少し説明させていただきます。

サイエンスエキシビションとは...

エチオピアで毎年行われている科学のお祭りのようなもので、

生徒が科学に関するクリエイティブな作品を作って発表します

(注射器を使ったショベルカーだったり、モーターを使った

コーヒーミルだったり)。

また選考会があり、

学校で優秀だったものは、地区のエキシビションに上がります。

地区で優秀だったものは、サブシティへ、

そして首都アディスアベバへと上がって、優勝すると豪華景品がもらえる!

というものです。

さて、そこで発表するために生徒が頑張ります。

友だちとあーだこーだ相談し合いながら、

それぞれ必要な材料から考え始め、エチオピアで手に入るもので

工夫して作り上げます。

冒頭の写真は、映画フィルムの仕組みのようなもので

ちょっとずつ動いている人の絵をスリットの入った円型のボードに貼り、

絵の側に鏡を置いて、ボードを回して逆側からスリットを覗くと

絵が連続して見えてダンスを踊っているように見える

という作品です。

この写真は、かの有名なアルキメデスの名言

「支点くれたら地球も動かしてみせるよ。」

を表現した科学館の展示を再現したものです。

他の生徒が私に質問攻めしてくるのに対して、

この生徒はたった1人で、しかもたった1日でこの作品を

作り上げてきました。

見せに来てくれた時は、現代のアルキメデスさんと呼びたくなりました。

これは実験室の壁に太陽系の惑星をペンキで描いているところです。

男子生徒がふざけて女子生徒の髪に塗って

泣かせてしまうといったこともありましたが、

惑星のサイズ比や色の混合も生徒自身で考えて行い、

特徴を捉えた惑星を描き上げました。

さぁ次はエキシビション本番です!

③に続きます!

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