JICA海外協力隊の世界日記

ベナン人、はじめました。

ベナンで浴衣制作!?

今日は、平日夜や土日など空いた時間を使って進めている活動を紹介します。



それは、浴衣を制作して、ベナンと日本に笑顔を届けよう!という活動です。

なんとここアフリカ【ベナン】で、浴衣を制作しようとしております。


以前紹介したように(ベナンのこんなとこが好き!~洋服編~、ベナンでは素敵な柄の布が手に入ります。
布市場は、本当にどのお店も素敵でいつも心躍ります。

また仕立て屋さんも、100mごとに1軒!というくらい、たくさんあります。

しかし実際はあまり仕事がなく、約5円のみかんを毎日売りに出かけていたりと、仕立てとは全く関係のない仕事をしている人が多いのです。

つまり、需要と供給のバランスがとれていません。


さらに、仕立て免許はあるのに、ミシンがなくて仕事ができない女性もいます。
技術はあるのに、道具がないため、結局は売り子をするしかない、それってとても悲しいことだと思います。



『素敵な布が手に入るのに、働く道具や機会のない人たち』


そんな彼らに何かできないかと考えたのが今回の【浴衣制作でした。


では、誰が浴衣を購入するのか。

もちろん、それは日本人です。
ベナンで浴衣を広めることも考えましたが、正直仕立ての仕事を増やすほど浴衣を広めるのは私の残り任期約1年では難しいです。

従って、私が仲介役になり、ベナンで制作した浴衣を日本に広める活動を行っていきたいと思っています。

今は、ミシン購入費や布購入費など、資金面での準備をしています。
まだまだ駆け出しの活動ですが、この活動が上手くいって、本業の仕立てで家計を支えていくことができるようになったベナン人、日本では手に入らない素敵な浴衣を着た日本人を想像してとってもワクワクしています!!!


さらにこの活動は、『ベナン』ってどこ?『日本』ってどこ?そんな二つの国を繋げる役割もします。

協力隊派遣の決まった際、正直『ベナン』という国を知りませんでした。
友人たちの中にも知っている人はほとんどいませんでした。
ベナンは、それほど名の知られていない国なのです。

また、ベナン人にとっても『日本』という国に馴染みはありません。
同じアフリカだと思っていたり、知らない人もたくさんいます。
経済大国日本を知らない人たちがいるとは正直ベナンに来るまで知りませんでした。
しかし、テレビやインターネットなど、情報を得る手段を持っている人が少ないベナンでは、これが現状です。

この活動は、そんなお互いに『どこ?』という国同士を繋げることができるのです。
仕立て屋さんも、浴衣を縫うのは初めてです。
こんな長い洋服をどうやって着るのか、と興味津々です。
日本でこの浴衣を手にするみなさんもきっと、珍しい柄の浴衣に興味を持って下さるでしょう。
お互いの国を少しでも知るきっかけになればと思います。


この活動は、浴衣を着る日本人の需要があって初めて成功する活動です。
少しでも多くの方に知ってもらいたく、この世界日記で紹介させていただきました。

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