JICA海外協力隊の世界日記

カワカミアヤのマラウイ来まっシマ!

隠された財宝を探せ!

Monire!

世界日記をご覧いただきありがとうございます。

上の写真はいつも行く八百屋の店主(写真中央)と撮ったもの。

いつも「写真を撮ろう!」と言ってくれるのですが、赴任後10ヶ月、一度も目線が合ってかつ笑顔の写真が撮れません。

任期終了までに必ずや笑顔の写真を納めて見せます!

さて、今回のタイトルは“隠された財宝を探せ!”

わたしの配属先にある宝箱、そして財宝について書いていきます。

【人、物が集まる場所、中央病院】

以前の世界日記、“マラウイの病院設備って?

で説明した通り、わたしの配属先である中央病院は国内に4つしかない大きな病院。

そのため病院の中でも医療スタッフ、医療器具、薬など人や物が一番集まる場所です。

【配属先の宝箱】

そんなわたしの配属先には宝箱があります。

これは配属先の物品庫の写真です。

見える中では車椅子、バランスボール、装具…。

まさに、財宝の山!!!!!

これは世界中からの寄付で集まったものです。

JICAのマークのついている車椅子もこの中に埋まっています。

比較的綺麗なため、最近寄贈されたものと思われます。

しかし、これらの物品たち…。

同僚によって使われているのを一度も見たことがありません。

リストスプリントやニーブレースなどの装具は30個以上の在庫がありますが、使われているのを“一度”も見たことがありません…。

理由としては、

・物品の適応疾患がわからない

・物品の使い方がわからない

・そもそもどんな物品があるのか把握していない

ことなどが挙げられます。

同僚は知識豊富なセラピストが多く、「この疾患にはこの装具」など適応はわかっていますが、同じ名前でも形の違う装具もあるため混乱してしまうようです。

こうして物品を放置し続けた結果、いざ「使わなければ!」となった際には

虫やほこりまみれになり、結局「使えない」状態になり、捨てることも出来ないままその上に新しい物品が置かれていきます。

【財宝の山をゴミの山にしないために】

協力隊の中では、病院のクオリティ向上に繋げるための5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)活動が主な要請内容である隊員もいます。

わたしの配属先にも以前5S隊員が派遣されていたようで、同僚はみんなその言葉を知っていました。

ある日突然、同僚が

「この日を5S dayにするぞ!」

と言い、倉庫の大掃除が始まりました。

そして、その結果。

上の写真のようになりました!

一つ前の写真に比べればかなり綺麗になりましたね。

以前は物をただ積み上げていただけの物品庫。

綺麗になって、初めてここがトイレ、浴槽を備えた日常生活練習のための部屋だったことがわかりました。

車椅子の左側、物品が詰め込まれているのが浴槽です。

実際にこの日わたしがしたのはこまごまとしたものをまとめる箱を作ったり、何の物品であるか説明したりしただけ。

物を種類で分けたり、物品のリストを作ったり、壊れたものをピックアップしたり…。

これらは全て同僚たち自身の手で行われました!

その底力に驚かせられながらも、これからもこの状態をキープし、この財宝の山がゴミの山にならないことを祈ります。

【財宝を眠らせない!】

わたしがこの件に関してこれから出来ることは、

・対象疾患の方がいた場合に物品を積極的に使用していくこと

・大事に大事にストックされている物品の包装をはがし、実際に使うこと

・整理整頓を継続するきっかけ作りをすること

つまりはこの財宝たちを眠らせず、物品たちには物品たちの仕事をさせよう!という活動です。

また、チャレンジとしては配属先で使わない物品を他の県病院やヘルスセンターとシェア出来ないかも考えています。

これは配属先の理学療法科では決められないらしく、少し長い道のりになりそうですが、必要な物品を必要な人が使えるような支援がしたいと思います。

以上、今回は配属先の物品庫についてのお話でした。

ご覧いただきありがとうございました。

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