JICA海外協力隊の世界日記

カワカミアヤのマラウイ来まっシマ!

リハビリテーションテクニシャンという人たち

Monire!

世界日記をご覧いただきありがとうございます。

冒頭の写真は年末に行ってまいりましたマラウイ1番の観光地、ケープマクレアの写真です。

わたしたちにとっては観光地であるケープマクレア、マラウイ湖。

しかし実際には湖で洗濯などをしている人もおり、観光だけでなく生活のために利用している人もいるのだと実感しました。

さて、前回は日本とマラウイの理学療法士の違いについて書きました。

今回は日本にはないリハビリテーションテクニシャンという職業について書きたいと思います。

【リハビリテーションテクニシャンとは?】

一言で言うと、リハビリテーションテクニシャンとは理学療法学、作業療法学、言語聴覚療法学の全てを学んでいる人たちのことを言います。

マラウイで理学療法士が誕生する前から存在していたこのリハビリテーションテクニシャン。

マラウイにあるMAPというNGO団体がリハビリテーションセンターに併設し養成校を持っています。

リハビリテーションテクニシャンは4年間の中で理学療法学、作業療法学、言語聴覚療法学を学ばなければならないため、4年間かけて理学療法学のみを学ぶ理学療法士に比較し3分野それぞれを広く・浅く学んでいます。

わたしの活動先にもリハビリテーションテクニシャンの同僚が5人います。

理学療法士が誕生するまではマラウイのリハビリテーションはこのテクニシャン達によって支えられてきました。

現在も国全体でまだまだ理学療法士の数が不足している中、理学療法士がまだ配属されていない地方病院などでもリハビリテーションテクニシャンは活躍しています。

そして、このリハビリテーションテクニシャン。

働く際には、自分の好きな分野を中心に働いており、その分野によって「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」として働いています。

現在まだ国内に作業療法士と言語聴覚士の養成校がないマラウイ。

国外で免許を取得した作業療法士・言語聴覚士以外でそれぞれのセラピストとして働いている人は、このリハビリテーションテクニシャンであることが多いです。

現在、理学療法士が誕生したことでマラウイでは理学療法士が必要な分野、作業療法士が必要な分野、言語聴覚士が必要な分野が徐々にはっきりしてきています。

そのため、リハビリテーションテクニシャンの養成校では作業療法学を専門に学ぶコースが立ち上がるそうです。

また、今までほとんどの病院が理学療法科だけであったのが、作業療法科の立ち上げを試みる病院も出て来ています。

ゆくゆくは作業療法学だけでなく言語聴覚療法学を専門に学ぶコースも出来てくると予想されますが、これからは各分野の専門性をどう持っていくか、また協働しなければならない部分はどこかも一緒に考えていかなければなりません。

今回はリハビリテーションテクニシャンについて紹介しました。

ご覧いただきありがとうございました。

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