JICA海外協力隊の世界日記

手のひらのパナマ野生蘭

カウンターパート・ビビアナ

こんにちは。あゆみです。
今回はカウンターパート、ビビアナさんを紹介します。

ビビアナさんは、APROVACAのボスです。
2001年の設立当初からAPROVACAを支え続け、今年で勤続16年目になります。3人の孫のおばあちゃんでもあるビビアナさんは、元々、小学校の先生として働いていました。退職してからAPROVACAの一員となり、歴代2代目の会長です。「パナマ人はあまり働かない」という話をよく聞きますが、ビビアナさんは定休日以外、ほぼ毎日APROVACAに出勤しています。

APROVACAには全員で7人の職員がいます。基本、わたしを含め1日3人のシフト制ですが、他の職員は来たり、来なかったり。山奥に住んでいる職員も多く、電波がない(もしくは携帯を持っていない)ので、日本ではタブーの“無断欠勤”は日常茶飯事です。そんな状況でもAPROVACAがここまで続けてこれたのは、ビビアナさんの“毎日出勤”があってこそ。わたしが配属される前は、一週間ひとりで出勤、なんてこともあったようです。

わたしたちの蘭園には、自動で温度調節してくれるビニールハウスも、最新のウォーターサーバーもありません。ひとつひとつ、手作業で、蘭や植物を育てています。地道な作業で、想像以上に時間がかかります。加えて、観光客へのガイドや事務仕事。近所でも顔の広いビビアナさんは、電話でもひっぱりだこです。気が付くと、あっという間に一日がすぎてしまいます。本当は、もっとやりたいことがあったのに。でも、いいんです。今日と明日と、続けることが、大切なんだと。

料理や大工仕事、ゴキブリを素手で退治してしまうビビアナさんは、まさにスーパーおばあちゃんです。

わたしが「もっと休みたい?」と聞くと、「休みたいんだけどね、つい心配で来ちゃうのよ。」そっけなく答える彼女には、APROVACAを16年間支えてきた自負があるのかもしれません。


小さな蘭園の、ひとりのおばあちゃんの陰ながらの努力が、”パナマ野生蘭の再生”、”APROVACAの持続可能な発展”という様々なかたちで報われることを、願わずにはいられません。

本日の蘭「Gongora tricolor」。ビビアナさんお気に入りの蘭です。


パナマ原産で、絶滅危惧種として認定されているゴンゴラ。虎のような縞々模様で、連なった花はドラゴンのような形をしています。”ゴンゴラ”という力強い名前がぴったりで、APROVACAを率いるビビアナさんのような、勇ましい蘭ですね。


Ayu 

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ