JICA海外協力隊の世界日記

コンピュータと絵本

小学校で絵本の読み聞かせ

 大学でコンピュータサイエンスを教えています。大学は半年ごとに新しい学期が始まります。日本の大学と違って、半年ごとに新入生が入ってきて、半年ごとに卒業生がいます。今、大学は学期の間のお休みです。市内のJICAボランティアが入っている小学校にお邪魔しました。音楽やポルトガル語の授業を見学しました。そして、校長や担当の先生に、絵本の読み聞かせをやりたいんだけど、と切り出したところ、OKの返事をもらったので、日を改めて再度訪問しました。写真は、読み聞かせをはじめる前のウォーミングアップで、日本語のあいさつの歌を教えているところです。この生徒達は小学5年生です。絵本は、ポルトガル語と現地語のシャンガナで読みましたが、シャンガナは、子供たちに読ませてみました。

 モザンビーク人がシャンガナに訳してくれたのですが、シャンガナは文字のない言葉です。それを英語のアルファベットで表記してます。正式な表記法がないので、人によって違ったりします。また、同じシャンガナでも地域によって発音が微妙に異なります。だから、アルファベット表記のシャンガナを読むのは、ネイティブスピーカーでもちょっと難しいかもしれません。でも子供たちは一生懸命読んでくれました。

 音楽を教えているJICAボランティアのあつみさんです。やんちゃな子供たちを相手に声をからして授業するので大変だそうです。一クラス70人なので、全員を静かにさせて集中させるのは至難の業でしょう。何とか大声を出さずに、静かにさせるいい方法はないものかと、彼女は悩んでいます。この大変さは、私も70人を相手に読み聞かせをやってみて感じました。暑いので窓が開いてるおかげて、声が教室の後ろまで届きません。みんなが静かにしてても、声が通らないのです。開いてる窓から外の喧騒が絶えず聞こえてきて、子供たちの集中を乱します。

 今度、この小学校で日本祭りを計画しています。その時にまた、別の絵本を読み聞かせしようと思っています。いろいろ大変だけど、せいいっぱい楽しく活動しようとするあつみさんの姿勢は、私も大いに共感しました。

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