JICA海外協力隊の世界日記

コンピュータと絵本

最終授業

 いよいよ6月になりました。帰国まで1か月を切ったところです。大学の学期も6月で終了です。去年も新1年生に教えましたが、今年も新1年生にコンピュータサイエンスの基礎を教えました。言葉の壁と文化の壁のおかげて、いったいどうやって教えればいいのか、悩み続けた2年間でしたが、最後になって、教える道筋が見えた気がしました。ここで終わってしまうのは残念な気もしますが、後は後任に期待したいと思います。

 私の授業は特別授業だと、学生達に説明して、コースをはじめました。つまり、大学の正規の授業ではないけれど、コースの最後にテストをして、合格したら証書を出す、ということにしていたのです。上の写真は、合格した学生達との写真です。学部長もいっしょに写ってくれました。今期、学部長が変わったことは、前のブログに書きましたが、新しい学部長は女性です。学部には男子学生がほとんどで、女子は1割にも満たない状況です。スタッフも男性がほとんど。

 証書は、大学の名前と、学部長のサイン、それに私のサインで発行しました。学部長は証書の発行にとても協力的で、証書のコピーを記念に保管しておく、と言って、コピーにもサインさせられました。彼女はこの学部には、問題がたくさんあってね、と話してくれました。彼女がもっと早く来てくれれば、いっしょに対策を考えられたのに、と思うと残念です。私が活動してきた軌跡が、彼女の役に立てればいいのですが。

 新しい学部長のおかげで、最終授業はいい思い出になりました。下の写真は、別のクラスの合格者達です。こちらのクラスは、優秀な学生が多くてやりやすかったです。特に前の二人の女子は優秀です。学ぶ環境が必ずしも整っていないこの国で、この学生達が学ぶことを諦めず、国の役に立てるエンジニアに育ってくれることを、願っています。

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