JICA海外協力隊の世界日記

コンピュータと絵本

国勢調査

 あまり言葉が通じない国で、いきなりだれかがドアを叩いたら動揺しますよね。ドアごしにだれだ、と聞いても返事がよくわからないでしょう。へたにドアをあけて変な人だったら大変です。

 今年は国勢調査の年に当たっていて、その調査に学校の先生達が駆り出される、という話は聞いていたのですが、家に国勢調査がやってくることには思い至っていませんでした。最初、調査員が来たとき、国勢調査だとは思わず、変なのが来た、と思ってポルトガル語わからないから、と言ってドアを開けませんでした。でも、当然、数日後にまた来ました。

 あ、国勢調査か、と思い至ってドアを開けました。プライベートな質問がいっぱいです。国勢調査でなければ答えないところです。字が読めるか、という質問があります。これは、この国で統計を取るべき事項なのですね。障害があるか、という質問もありました。テレビ、ラジオ、コンロ、冷蔵庫、携帯電話、コンピュータがあるか、車はあるか、という質問です。コンロがあるかどうか、を聞くということは、コンロがない家がいっぱいある、ということでしょう。

 聞かれませんでしたが、家には掃除機がありません。この国は掃除機がないのが当たり前のようです。比較的お金持ちの家でも掃除機はないようです。ということは掃除機がなくても困らない、別の掃除の仕方があるってことのようです。

 マシャンバはあるか、と聞かれました。ん?それ何?と聞くと土を耕すしぐさです。インターネットで確認したら、スワヒリ語からポルトガル語に入った言葉で、畑の意味、との説明でした。そういえば、地方ではみんなマシャンバを持ってる、と他の隊員から聞いた覚えがあります。

 質問が終わって、写真を撮ってもいいか、と聞いたら、快く撮らせてくれました。上の写真です。調査員は黄色いTシャツを着て、名札を下げているんです。彼女もどこかの学校の先生かもしれません。彼女は最後に、調査済のシールをドアに貼ってくれました。

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