JICA海外協力隊の世界日記

エクアドルBOSAI日記

エクアドルより初めまして

¡Hola! ¿Cómo estás? (オラ!コモエスタス?)こんにちは、お元気ですか?

皆さま初めまして。私は2018年1月から、エクアドル共和国の最も南西に位置するサリーナス市に暮らし、市役所危機管理部で防災・災害対策の活動をしている木﨑恵理子(きざきえりこ)といいます。

これから一年間、皆さんに活動の様子やサリーナス、そしてエクアドルの様子についてこの世界日記を通してお伝えできればと願っております。

読みづらいところもあるかもしれませんが、読んでくださった方が少しでも防災・災害対策の活動について、また、エクアドルの生活について知ってくだされば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

サリーナス市は写真のとおり、海抜ゼロメートル地点のすぐそばに市街地や住宅地があり、私も海岸から200メートルほどの所に暮らしています。(周囲からはバケーション隊員なんて揶揄されることもありますが・・・)

40年以上前からエクアドルの観光地として開発が進み、週末になると海岸沿いの高層アパートに別荘を所有している首都方面や近郊の大都市であるグアヤキルからの方で賑わい、近年はホテルも多く建設され週末や祝日には観光客でとても賑わいます。

特に、エクアドルの中でもコスタ(海岸部)に位置するため、年間を通じて15度から35度ほどの気温変化で、他のシエラ(山岳部)、オリエンテ(アマゾン地帯)と比べても暖かい気候が多い地域だといえます。

基本的には12月頃から4月、5月頃にかけて気温が上昇し、6月頃から11月頃まで朝晩が涼しくなります。そういうわけで私は2度目のエクアドルの暑い日々を体験中です。暑さで目が覚めてしまい汗ばむ毎日ですが、天然サウナのような気持ちで毎日過ごしております。これからしばらくは蚊との戦いにもなります。

前置きが長くなりましたが、この暑い季節は同時に雨期でもあり、短時間に雨が降り注ぐこともあります。この海岸地帯は毎年のように高潮、洪水被害に見舞われとても脆弱といえますが、その都度応急処置をしてなんとかやり過ごしてきたのが現状といえます。

しかしながら、もう一つ忘れてはいけないのが「地震・津波」の危険性です。

エクアドル最西端に位置すると言いましたが、最西端にある環境保護区であるチョコラテーラと呼ばれる小高い丘から60kmの海岸に地震を引き起こすプレートが走っており、専門家の予測では約11~16分で津波が到着する恐れがあるということがわかっています。

2011年3月に日本で東日本大震災が起こった際も、24時間後にサリーナス市の海岸(一部)に津波が到達したことも記録され、当時は1日かけて消防・警察・サリーナスに常駐する陸海空軍の誘導で多くの人がサンタエレナ市(サリーナス市より20km北部に位置する高台のある所)やグアヤキル市(サリーナス市から東に約200km進んだ場所にある大都市)へ避難した経緯があります。

そのため、私が所属するサリーナス市役所危機管理部では、こうした地震・津波による危険性、そして避難の必要性を防災研修、避難訓練等を通して市民へ伝えるという仕事を行っています。

私は主に防災研修を行うメンバーとして、防災課長や他の同僚たちと一緒に学校や公的・私的機関、コミュニティ等に出かけて市民に向けて防災について話をしています。

というわけで、詳しい活動の話は次回以降にさせていただきます。

それでは今日はこのへんで。またお会いしましょう!

写真は1枚目(高層ホテルから見たサリーナスの海岸)、2枚目(2011年に津波も到達したサンタロサという漁師が集まる漁港)、3枚目(サンタロサの近くにある公園にいたイグアナ)

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