JICA海外協力隊の世界日記

ボールが繋ぐ日本とアフリカ ~Enjoy Football~

ファーストレディがやってきた!

ファーストレディがカカメガ更生学校にやって来た!

※ファーストレディとは
一般に大統領や首相の夫人を指す言葉である。

来ると決まってから学校は大騒ぎ。
来る3日前から会場の設置が始まり、会場はケニアに来て以来一番豪華じゃないかというほど!!
会場には大型スクリーンが設置され、多数のメディア関係者も待機。
ファーストレディが来るというのはこれほどのことかと身を持って体感。

そんな中、マネージャーが

マネージャー 「ウチの生徒って何か出し物できるかな?」

とスタッフに問いかける。

私 「ソーラン節踊っていい?ケニアの国のイベントで日本のダンスを披露することが良いのかは分からないけど。。。」

マネージャー 「主催者側がOKしたら良いんじゃない?」

ということで、同僚が主催者側に交渉してくれるはずがなく、結局自分で交渉へ。

ここからが普通のイベントと違うところ。
セキュリティが厳しすぎる。まず聞かれたこと。

以下一覧
お前は誰だ。
ここで何をしている。
そのダンスはどれくらいのレベルだ。
パフォーマンスにどれだけの時間が必要だ。などなど。

ごく普通のことを聞かれてるだけやけど、ここケニアでは日本人がスワヒリ語で挨拶するだけで何でもウェルカムになる傾向が強いので、当たり前のことを当たり前に聞かれるだけで結構驚いた。

ダンスのレベルを見たいとのことなので、生徒が一通り披露。
「今年のミュージックフェスティバル全国大会で上位に入ったよ!」
というのが最高の説得材料となり、見事交渉成立。
ファーストレディの前でパフォーマンスすることは一つの栄誉であり、やりたいからといって誰でもできるわけではない。幸運に恵まれた。

そして言われた衝撃の一言。。。

主催者 「セレモニーの一番最初、ケニア国歌斉唱の後にパフォーマンスね。」

一国のイベントで、ケニア国歌斉唱の後に日本のソーラン節を踊る。
おれは良いけど、ケニア側はそれで本当に良いのか(笑)
何ともシュールな事態になってきた。

そんなこんなで出番は迫る。

言われた通り、ケニア国歌斉唱の後にウチの生徒と私が紹介される。
音楽が始まり、生徒のダンスが大型スクリーンに映し出される。
ファーストレディも興味深く観賞してくれていた(と思う)。

緊張もあり、パフォーマンス自体はあまり良くなかった。
ただ、生徒にとってこの舞台に立てたことは、また一つ大きな経験が出来たのではないかと思う。
もちろん私にとっても大きな経験であった。

厳戒な警備体制からか、イベントは無事終了した。

ケニアはこの8月に大統領選挙を迎える。
10年前に行われた選挙では各地での暴動により、1000人以上の死者を出した。
地元の人は今回の選挙は大丈夫と言うが、何でも起こりうるのがアフリカの選挙である。
一人の犠牲者も出さないピースフルな選挙が行われることを強く願う。

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