JICA海外協力隊の世界日記

Muito prazer(はじめまして)!ブラジル!

パラナ幼少年日本語お話大会

21日,マリアルバ市でパラナ幼少年日本語大会が開かれました。この大会には,幼児から16歳までの日本語学習者が参加し,日本語で書かれた物語を朗読したり,自分で書いた日本語作文を発表したりしました。私は昨年に引き続き,審査員として参加しました。長い子では4分もの原稿を暗記し,ステージの上で堂々と話す姿に,本当に驚かされ,彼らの努力に感動しました。また,昨年と比べて作文の内容が深まっていたり,感情の表現が豊かになっていたりする様子を見て,彼らの成長を見られたこともうれしかったです。

今年は,私が活動するめぐみ学園からも3名の学習者が参加することになり,3カ月ほど前から指導を始めました。3人とも初めての参加です。大勢の人の前で話す経験をしてほしいという保護者の願いがあったようです。小学校1年生の子は自己紹介。2年生の子は「大きなかぶ」の朗読。中学生は作文の発表です。作文は,日本語で書くことはまだ難しく,ポルトガル語で書いた作文を生徒と一緒に日本語に直していきました。そしていよいよ暗記。毎日毎日読む練習をしながら,少しずつ覚えていきました。が,トラブル発生!12年生の子が「出たくない!」と言い出したのです。まったくどんなものか想像できないものに,自分達だけ参加する。ちょっと怖いですよね。保護者と先生で励ましながら,何とか練習を続けました。「大きなかぶ」の練習では,2年生全員で練習し,登場人物のお面を作ったり,かぶをぬく動作をしたりしながら,楽しく覚えられるように工夫しました。仕上げは,クラスのみんなの前で発表する練習。少しずつ観客を増やしながら,たくさんの人の前で発表することに慣れるようにしたのです。

そして当日。3人ともすごく緊張した様子でした。途中でつまってしまったり,声が小さくなってしまったりもしましたが,何とか自分の力で最後まで発表することができました。発表後はほっとした様子でした。次の日,学校で三人に会うと,明るい表情。終わってほっとしたこともあると思いますが,やりきったという充実感や,自信が表情に表れていたのではないかと思います。今回のお話大会は,一人一人の成長を間近で感じられ,私にとっても貴重な経験になりました。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ