2016/05/06 Fri
文化
赤土の運動会
ブラジルは秋を迎えました。秋と言えば…運動会!ブラジル各地で日系人団体主催の運動会が開かれています。私もロンドリーナとホーランジャの運動会に二週にわたって参加しました。
この運動会,日本の市民運動会のような感じです。競技に参加すると,お菓子や小麦粉などの景品がもらえます。競技は,玉入れ,綱引き,徒競走などの定番から,嫁探し(男性が女性の名前が書かれたカードを拾い,その女性を見つけて一緒にゴールする),瓶釣り(先に釘を付けた釣り竿でビール瓶を釣ってゴールする),洗濯競争(男性が家で家事をしているかが分かる競技。洗濯を干す,取り入れる,を繰り返し行うリレー)など,私にとって新しい競技もたくさんありました。ロンドリーナの運動会では,住んでいる地域で分けた組対抗年代リレーなどの競技もあり,大いに盛り上がりました。参加しているのは子どもから高齢者まで幅広い年代。青空が広がる赤土の運動場で,皆さん全力で競技に参加していました。
運動会に参加して印象的だったのは,運動会には日系人の方だけでなく,様々な方が参加していたことです。私が活動するめぐみ学園に通っている非日系の子は,おじいちゃん,おばあちゃんまで家族全員で参加していました。日系人の配偶者の方も様々な人種です。楽しそうに応援する姿も,大勢でお弁当を囲む姿も,日本の運動会と同じで,懐かしく感じました。日系人の方々がブラジルで始めた“運動会”という文化は,たくさんの方に愛され,独自の進化をしながら,受け継がれているのだと感じました。
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