難民支援記録ー30年後の平和構築をデザインする

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近藤 靖
(神奈川県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
コミュニティ開発
派遣国
アフリカ
ウガンダ イシンギロ県カビンゴ
一言メッセージ
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の下で 生計向上活動に従事します。日本の先進技術を用いて平和構築を牽引します。

 

9月その1:難民と映画・表現活動

2018.09.10

(写真は"OPPORTUNIGEE"スタジオ ※ナキバレ難民居住地です)

日本では先週末から難民映画祭が開催していると聞きます。

難民をテーマとする世界の映画作品が大都市圏で上映されるようです。

※UNHCR難民映画祭2018公式サイト:http://unhcr.refugeefilm.org/2018/

一方、私の活動先ナキバレ難民居住地では、他ならぬ難民自身が監督を務める映画団体が複数あります。撮られる側でなく、撮る側として彼らは活動しています。なぜ、彼らは映画を撮るのか。更に言えば、なぜ表現するのか。そこには重要な意味があります。

才能ある若者たち:

UNHCRの生計向上支援の枠組みの中に、「才能ある若者の支援」という活動があります。その一環で、ディレクターへのインタビューに同行しました。

映画製作も手掛ける団体”OPPORTUNIGEE”のジェームズさんを訪問しました。訪れたスタジオは壁に描かれた現代アートと、ペットボトルで装飾された外壁が印象的でした。カンパラでも、こんなお洒落な建物はなかなか見られません。訪問した際は社交ダンスの振付けの練習が行われていました。面談したジェームズさんも、ここで映画の台本執筆、監督、製作を勉強した若者です。「難民それぞれが持つ技能や過去を活用して、問題解決の機会にしたい。それが団体設立の趣旨なんだ」と話していました。

(写真:スタジオで毎週行われる社交ダンスの振付指導)

製作環境:

とはいえ、ここは難民居住地です。電気も十分にない中で、どのように映画を撮るのでしょうか。機材としては、編集用のノートパソコンと一眼レフカメラや三脚が置いてありました。電気はジェネレーター(ガソリン駆動の発電機)から供給するようですが、燃料がやはり課題のようです。更に役者への手当も必要です。UNHCRを始め、支援機関が才能ある若者を支援するのは、こうした若者が、コミュニティに正のインパクトをもたらすからのようです。

様々な表現活動:

映画だけではなく、ダンスやアコースティックギター、色々な表現活動や、その指導がここナキバレでは見られます。スポーツもその意味では表現活動の一つといえるでしょう。オリンピックの公式ページでは、「CHAMP to CAMP」なるテーマでナキバレのある女の子に注目した映像を公開しています。

リンク:https://www.olympicchannel.com/en/original-series/detail/camps-to-champs/

(写真:ナキバレを拠点に映画製作を行うジェームスさんとの団らん)

映画の話に戻りますが、製作された映画は定期的に週末の夜、パブリックシアターで公開されているとのことです。私自身は夜間の訪問は難しいので残念ですが、前職では映像作品の撮影・編集にも関わったことから、映像作品が公開されるまでの細かい作業や、構想によっては取り直しが必要なことなど、その苦労を学びました。いずれ彼らの作品が広く一般に公開されるよう、空いている時間でその支援に関わっていければと思います。