2016/09/10 Sat
活動 生活
第4話:職場の勤務時間は?
皆さん! サバイディ~!
私は、いま「サイニャブリ県産業商業局」の製品開発促進部というところで仕事をしています。 職場は自宅から自転車で5分ほどの所にあるので、出社直前まで夢の中zzZ…なんてこともしばしばです。
勤務時間は8:00~16:00で、その間の11:30~13:30が昼休みです。 実質労働時間に換算すると…6時間労働。 マイペースな性格の私でも、赴任当初は疑問に思ったんですよ! 昼休憩が長めだなーって。
でも、1年間この場所で暮らしてみて、この長い昼休みにはラオスならではの理由があるのではないかと思っています。
1つ目は、職場のラオス人が皆自宅で昼食をとるから。
2つ目が毎回料理を作るのに時間がかかるから。
彼らは毎日お昼休みに自宅に戻りご飯を食べます。 ラオス人は、大人数で食事をとることが好きで、それは彼らの習慣になっています。なので朝昼晩家族そろって食事する家庭が多いです。 ひとりでご飯を食べると「ご飯がまずくなる」という価値観があるらしく、見知らぬ人でも、私が1人でご飯を食べているのを見ると声をかけてくれて相席でご飯を食べるなんてこともあります。
また、ラオスは日本のようにインスタント食品が普及していません。 そのため、毎回料理をするのに時間がかかるんです。 平日のお昼ご飯のために飼っている鶏を捌(さば)くなどの大掛かりな下ごしらえから はじめる家庭もあります!
終業時間が16:00と早めに終わることにも理由があるよう。 それは彼らが食材を手に入れるための唯一の場所「青空市場」が17:00で終わってしまうから! 特にサイニャブリは、「青空市場」が閉まってしまうと次の日まで野菜や肉などの食料品を購入できる場所がないのです。 そのため、就業定時がくると皆残業をすることなく速やかに帰ります。
さらに言うと、この地域は街灯が設置されていても灯かりがつかない場所が多く、日が落ちると真っ暗になってしまうこともあります。 まだ空が明るいうちに夕食を作ることを考えると、after4(16:00)は彼らにとって大事です。
ラオスではそういった生活環境を考慮した勤務時間が設定されているのであれば、ラオス人が私生活をとても大事にしていることがわかります。
ちなみに朝はみんな5時台から起きていますよ。日の出と共に起き、日の出と共に寝る。
彼らの生活を見ていると、「自然の中で人間が生きているということ」を、日本にいた時よりも強く感じます。
昨今「ライフワークバランス」という言葉をよく耳にすると思いますが、私もOL時代はよく口にしていたような覚えがあります(笑)。 言葉の意味は、「仕事と生活の調和」。 「やりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期 といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できること」だそうです(Wikipediaより)
そう考えると、彼らの生活こそがまさにこのバランスが取れている環境なのでは?と思います。
写真1:職場の外観です。結構立派です。
写真2:出張先でのお昼ごはん風景。大皿をみんなでシェア。青空ランチもよくあります。
写真3:お昼ご飯を食べに、自転車で帰宅する学生たち。男子学生も日よけの傘は手放せない!
SHARE