JICA海外協力隊の世界日記

ラオスと私に会いに来て。

第6話:ラオス最大級のイベントでのチャレンジ

1026日~111日の一週間、ラオス最大級の手工芸品物産展「ハンディクラフトフェスティバル2016」に出展してきました!

前回記事はこちら→ http://world-diary.jica.go.jp/kotoudatomomi/activity/5.php

今回は活動で一番力を入れている藍染め生産者のイベント出展の様子をご紹介します。

ここで生産者の紹介をちょこっと。

上の写真内右側に写っているのが藍染め生産者グループリーダーのブアローイさん。サイニャブリ県ホンサー郡ビエンゲーオ村のルー族の女性です。村ではコットンから藍の葉、染料となる草木を育て、手紡ぎ・手染め・手織りのルー族伝統の織物を作っています。特徴は深い藍染め×ひし形柄です。

今回のイベントでは2つチャレンジしたことがありました。

①「藍染め小物」の初販売

今まで生産者は、伝統的な柄を織り込んだ「シン」という長スカート用の布(80cm×200cm程度)などを中心に作っていました。しかし、観光で来る外国人からすると、使い方も分からず、またお土産として持って帰るにも少しハードルが高い商品でした。

そこで、クッションカバーやコースター、ブレスレットなど、持ち運びやすく安価でお土産向きな商品を提案し、一緒に考えてきました。今回生産者も初めてイベントに出すので、売れるかどうか半信半疑だったと思います。

結果としては、そうした小物が外国人だけでなく、ラオス人にも好評でした。ラオス在住のブティック経営者やリゾート経営者からの取引依頼もありました。

まだまだ改良点も多いですが、自分たちが創作した新しい「藍染め小物」が、多くのお客様に選んでもらえたことで、生産者たちの自信につながったと思います。

②「ギフトデザインコンテスト」への出場

藍染生産者は、同イベント内で開催されたJETROとラオスハンディクラフト協会主催の「ギフトデザインコンテスト」にチャレンジしました。去年のケースで言うと、上位5位までが日本に研修に行っているので、「なんとしても入賞したい!」と、生産者たちも意気込んでいました。

今年は、「緑を基調とした天然素材のダイニングセット(テーブルクロス、ランチョンマット、コースターなど一式)」がお題でした。

この日のために何度も生産者とやりとりをして、色合いやデザインなどアイディアを出し合ってきました。

審査員がチェックしている時、「この村の商品は・・・!」とアピールしたくて堪りませんでしたが、そこはグッと堪えて見守りました。

50組以上の出品者の中、藍染生産者は・・・

4位入賞!!!

見事日本への切符を手にしました。

おそらく今まで生産者は、「あれこれ言ってくるけど、本当にこの子の言うことを聞いてもいいのかしら?」と思っていたと思います。

しかし、今回の物産展への出展とコンテストの受賞をきっかけに、生産者との距離が一気に縮まった気がします。

生産者は私に、「日本に帰らないで、もっと一緒に活動してほしい!」と言ってくれました。今まで自分を無力だと感じることも多かったのですが、少しでも彼女たちの力になれたこと、そして彼女たちに認めてもらえたことがとても嬉しかったです。

生産者にしてあげられることは本当に微々たることですが、彼女たちの力になれるように引き続き頑張っていこうと思えたイベントでした。

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