JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ便り

エコツーリズム

日本は 2016年に海外からの入国者数が 2,400万人を記録しました。

2,000万人を超えるのは過去初めてであり、日本のグローバル化にとって朗報です。円安が続いており、今年は更に増えるのではないでしょうか。

一方、コスタリカにおいては、昨年海外からの訪問者数は 290万人を記録しました。これも日本同様過去最高の記録だそうです。日本と比べたら遥かに少ないですが、人口が僅か500万人ですから立派な観光国です。

コスタリカの観光産業は外貨獲得額の 53%を占めており、非常に重要な収入源になっています。ちなみに、他の主な外貨収入源は、コーヒー、バナナ、パイナップル、メロンなどの農産物や医療器具などの輸出によるものです。

観光の目玉はエコツーリズムで、多くの観光客が多種多様な植物相、動物相を見に、国立公園や自然保護区を訪れています。九州と四国を合わせたほどの国土に、地球全体の動植物相の 5%が生息しているのだから、すごいことですね。

冒頭の写真は、国立公園内でガイドの案内で珍しい鳥や動物を探している様子。何かを見つけたようでみんな興奮していますね。次の写真は、大きなマングローブ林の中でカヤックを漕いでいる様子です。

さらに、北米やヨーロッパが冬の間、常夏の太平洋やカリブ海に広がるビーチを求めて若者達がこの国にやってきます。また、外国人年金生活者も数万人いると言われています。

中米人口研究所は、現在の人口成長率、外国人観光客成長率が続けば、10年後の 2027年のコスタリカの人口は 540万人に、海外からの来訪者は人口に並ぶ 550万人になると予測しています。

ところで、国立公園の入園料は、通常外国人観光客が大体1人15米ドルとかなり高く設定されており、コスタリカ人と外国人居住者の1人1.8米ドルに比べると、8.3倍もの格差があります。

我々ボランティアは、外務省発行の身分証明書があるので、居住者扱いの恩恵にあずかっていますが、コスタリカはすでに中進国であり、その格差を徐々に縮めて、将来的には外国人と内国人の格差を無くして行くべきではないかなと思います。

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