JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ便り

チョーラ

彼女はチョーラというモレナ(褐色系の女性)で、私が住むグアナカステ県の出身です。身長が210cm、体重が500kgあります。首都サンホセの歩行者天国になっている中央通りに2004年に登場し、以来、市民や観光客の人気者です。もちろん、彼女はブロンズ像なので、実在する女性はもっと小柄です。

実際にコスタリカ人は全体に小柄ですが、男性も女性も手足が長くスタイルのいい人が多いと思います。しかし、それも中高生ぐらい(?)までで、その後は、お腹回りから急に太り始めているような気がします。

何故でしょうか? それはやはり食べ過ぎ、甘いものを取り過ぎではないかと思います。私の職場にいる職員は40代、50代の人達が多いですが、みんな例外なくよく食べます。職場には小さな食堂がありますが、昼食時に限らず、午前10時や午後2時頃になると、メリエンダ(おやつ)と言っては、コーヒーを片手に各人が持ち寄ったおやつを食べています。

この習慣は会議などにも反映され、主催者が必ずコーヒーやコーラなどのドリンクとセットでおやつを提供するのが慣例になっています。昔、仕事で海外の顧客を訪問していた時には、国によってコーヒーと共にビスケットやクッキーがでることがありましたが、コスタリカの場合は、どちらかと言うとサンドイッチなどの軽食に近い感じのものがドーンと出てきます。日本ではこのような習慣は無いですよね。

写真はエンパナダという油で揚げた食べ物ですが、コスタリカ人の大好物です。

それから、飲み物ではコーラの他に、テ・ベルデ (Te verde)という市販の飲み物が好んで飲まれています。直訳するとGreen Tea(緑茶)というから、日本のペットボトルの緑茶と同じかな?と思いきや、全く別の代物でかなり甘いです。

テレビ通販や雑誌などでは、盛んにダイエットの広告が出ているくらいなので、肥満を気にしている女性は、実は結構いるんだろうなと推測しますが、結局、食べ物の誘惑には勝てないのかも知れませんね。

肥満のもう1つの原因はやはり運動不足ではないかと思います。

また、職場の話になりますが、大半の職員は自宅から車で通勤しているので、歩く機会が少ないように思えます。国内の統計資料によると、肥満率は年齢と共に上昇し、60歳になると、男女ともに実に75%、つまり4人に3人が肥満とのことです。

厚生省では肥満は成人病につながる社会問題として、その対策の一環として市内の各公園に、ジムで使用されている自転車だとか腹筋台などを設置し、積極的な運動を推奨しています。私は肥満というほどではないですが、週末の早朝に近所を散歩する際には、いつもその無料ジムを利用しています。

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