JICA海外協力隊の世界日記

ザンベジ川へは徒歩3分

農業祭の審査員

ルサカ州の南南東にあるチルンド郡の農業省に配属されています。ジンバブエと国境を接しており、流通業が盛んで商店街も規模が大きく、連日賑やかな声が聞こえてきます。しかし、ザンビアの問題の一つである貧富の格差も田舎ゆえ顕著に見られ、家電が揃う大きな家の横には電気が通っていない小さな家や窓が無い家、途中で建設を諦めた家々が並んでいます。

また、街や主要道路から離れると小規模村落が点在しています。同じチルンド郡でも学校へ行けない環境のため急激に識字率が下がり、生活環境の差が激しい中、それぞれが農業などで生計を立てています。職業や生活環境に関係なく活動が出来たらと思い、マーケットや住宅街で子供達と駆けっこをしたり、市場で出会った人たちと積極的にお喋りをしたりしています。

先日行なわれた農業省主催のアグリカルチャーショーは、チルンド郡下のエリアやブロックごとに農産物等を展示し、それぞれの項目(出品数、説明力、加工品の技術力など)でポイントを競うイベントになります。このために遠方から自転車で悪路を数時間かけてこられた農家さんもいます。丹精込めた野菜や乾物などの加工品を並べ、郡議員やチルンド郡農業事務所長、農業省職員に説明する姿は自信と誇りに満ちておりとても輝いていました。この農業祭で私も審査員の一人として展示を見て回りましたが、展示会場からの距離や農家の規模により展示品の数量や品質に差が見られました。今後、同僚たちとの視察や話し合いを通してより多くの農家さんとつながりを持ち、この差を埋められるよう活動に励みたいと思います。

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