JICA海外協力隊の世界日記

ザンベジ川へは徒歩3分

女性グループ支援

任地のチルンドは森林地帯にあります。以前、種苗会社の方に「水道、電気もない所にわざわざ住み続けるのはなぜ?」と聞いたことがあります。「彼らは貧しいのではなくトンガ民族は山岳民族だから」だそうです。確かに降水量も少なく農業での収益が期待できない地域にも多くの人々が生活しています。ザンビアの田舎で生活する人々の料理やお湯を沸かすときの熱源として木炭を使用する人が多いようです。チルンドでも、木炭の製造販売が村単位で盛んに行われており、大きな収入源となっています。チルンドの木炭製造販売所で主に働いているのは村の女性たちで、いつ来るか分からないお客さんを1日中待っています。森林保護を進めると同時に必要なのは、木材や木材加工品を生業にしている人々へ収入の代わりになる仕事の支援です。今回は、希望者で結成したグループにアフリカ布を使用した小物入れの袋を作成してもらい、販売する活動をしました。

私は服飾関係に仕事として携わったことはなく、自信を持って教えることが出来ないため、予め女性達に「自分が出来るのは販売のサポートだけ」と伝えました。女性達に了承してもらい裁縫に自信のある人たちが率先して製作、苦手な人には自分たちで教え合い品質を揃えて頂いたので嬉しかったです。

製作したものはチルンドにあるロッジとマーケットに並べてもらい、全て彼女らが決めた値段で販売しました。次の課題は、車や自転車を持っていない彼女らが安定して製品の材料確保から販売までを行うためのルートを確立させることです。中途半端に終わらせないようしっかりと活動していきます。

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