JICA海外協力隊の世界日記

まるタイ日記

スリランカの風

隣県クラビーで日本語キャンプを開催しました。これは、合宿形式の日本文化体験イベントで、タイ上南部の学校7校から計74名の高校生が参加しました。ウィチェンマトゥ学校は南部のセンター校として、キャンプの企画を担いましたが、今年はコンテスト(8月13日、18日、26日、および9月5日)とキャンプ(9月1日~3日)の日程が近く、準備にあまり時間がさけませんでした。それでも生徒たちは、浴衣の着付け、書道、料理(クレープ、焼きそば)、妖怪体操、昔遊び、ふろしき包み、盆踊りなどの活動をとおして、日本のことをより好きになってくれたようです。ちなみに、生徒たちの一番のお気に入りは、松本ぼんぼんという信州の踊りでした。わたしも、このキャンプに参加するまでは知りませんでしたが、振りつけに独特のひょうきんさがあるため、暑い中でも生徒たちは楽しそうに踊っていました。

1日目の夜には、余興として学校ごとに出し物をしました。ほかの学校が劇やダンスを披露する中、ウィチェンマトゥ学校の生徒は、上の写真のようなコスプレ姿で現れました。実は、今回参加した高校1年生にはコスプレーヤーが多く、制服やメイド服、ウィッグなどを自分で用意して、このキャンプのために持ってきたのです。ゾンビメイクも自分たちでしていました。日本語キャンプには、違う学校の友だちをつくる、という趣旨もありますが、キャラの濃さで目立っていたウィチェンマトゥ学校の生徒たちには、間違いなく、多くの友だちができたことでしょう。

今回のキャンプには、スリランカの大学で日本語を教えている、同期隊員のI先生(写真中央)も参加してくれました。タイ人の先生方にとっても、生徒たちにとっても、ふだんは関わりのうすいスリランカという国について知り、話を聞くという機会が持て、いい刺激になったことでしょう。ゆったりした国民性や日本語教育事情で、タイとスリランカは意外と似ている部分があり、わたしにとっても、いろいろな発見があった文化交流の3日間となりました。

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